こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

小児科診療を離れて、4年は経ちます

 

今回のテーマは「気管支喘息です」です。

 

手違いで、内容を破棄してしまったため、

全面的に書き直しました。

(そのため再投稿になります)

 

気管支喘息の診断から

 

5歳以下の反復性喘鳴のうち、

明らかな24時間以上続く呼気性喘鳴を3エピソード以上繰り返し、

β2刺激薬吸入後に呼気性喘鳴や努力性呼吸や

SpO2の改善が認められる場合に「乳幼児喘息」と診断する。

 

要点①3回以上繰り返すこと

要点②可逆性があること→吸入で改善があること。

要点③呼気性の喘鳴であること。

 

小児気管支喘息のガイドラインにそう書かれています。

 

3回繰り返すというのは、

いったんあった喘鳴が治って、しばらくしてからまた起きた。

という事で、

今日あって、明日会って明後日あったから3回ということでは、ありません。

 

可逆性があること

→ベータ刺激薬等でで効果があることをいいます。

吸入や内服で、完全になくなりはしないが音が減った、SPO2モニターの

値が上昇した。などです。

 

だかた、通常、喘息発作のあと、吸入したら、

よほど忙しいなどでなければ

小児科医は、吸入後に聴診します。

 

軽快していれば、可逆性あり=喘息の疑いありだな

と考えるわけです。

 

ちなみに、

気管支喘息と似た病態になる

ウイルス性細気管支炎は、吸入などの効果は

純粋なアレルギーによる気管支喘息発作よりは効果が弱い感じがしますが

ちゃんと効果があります。

喘鳴の聴取がされるものの、SPO2モニターの数値が

改善することが多いです。

 

従って、

例えば、

喘鳴があり、RSウイルス陽性の場合は、

気管支喘息の子が、ウイルス感染で喘息発作がでたのか、

気管支喘息はないものの、急性細気管支炎で、喘息様の発作があるのか、

は区別ができません。

 

後者の場合は、可逆性の呼気性喘鳴のエピソードあり

となります。

 

従って、始めた言った小児科で、

いきなり、これは喘息発作のだねというのは、間違えで、

このようなことを合計3回繰り返していれば、気管支喘息と診断されます

というのが正しいのです。

 

ちなみに、食物アレルギーでも気管支喘息発作を起こすことは

稀ではありません。

 

何も症状がない児に、

食物負荷試験を行うと、

症状が出る児の10%程度に気管支喘息発作が起こります。

 

たびたび、これを起こす子に

吸入ステロイドなどを開始すると

家での症状が減ることがたまにあります。

 

気管支喘息は、比較的ありふれた病気ですが、

「誤診」も非常に多い病気です。

 

むかっ風邪をひくことが多く、よく咳が出ることが多いから喘息と言われる。

 

むかっ同じ、喘鳴でも鼻づまりやのどなどが原因の吸気性喘鳴のため、喘息と言われる。

 

むかっ夜になると、咳き込むことが多いため、喘息と言われる

 

むかっ繰り返しのエピソードがないのに、たった1回の喘鳴で喘息と言われるむかっ

 

むかっ近くにあるやぶ小児科では、お腹が痛いってかかっても、謎に喘息と言われる

 

いい加減にしてやー

 

っていうもんです。

 

呼気と吸気の説明をしておきます。

息を吐くときが呼気です。

泣くときは呼気です。

声が出るときは呼気です。

 

泣いて一瞬泣き止むときは吸気です。

 

自分のお腹に手を置いて確かめる

子供のお腹に手をあてて、背中に耳をあてて聞いてみる

などで判別が出来るようになってください。

 

小児科では、

泣かれると呼気の音が聞き取れません。

夜にしか喘息発作がでていないと、日中は発作がないと診断ができません。

小児科医が歳をとると、耳の聞こえが悪くなります

ほんと、たくさんいるのですが、呼気と吸気の区別がついてない

馬鹿たれの小児科医はたくさんいます。

そもそも、気管支喘息発作の診断基準をわかってない

馬鹿垂れの小児科医もたくさんいます。

 

咳が良く出ていれば、それは喘息だ!なんておもっている

馬鹿垂れの小児科医もそこら中にいます。

 

吸気性喘鳴は、基本的には鼻からのどまでの上気道由来の喘鳴ですが、

喘息発作がひどくなると、呼気時も吸気時も喘鳴が入るようになります。

 

RSウイルス、ヒトメタニューもウイルスなど気管支から肺あたりに炎症を起こしやすい

ウイルスは呼気性喘鳴が聴取されやすくなります。

気管支喘息のない子でも、喘鳴が良くおこるのです。

 

小児科医でも正確な診断が難しいのが気管支喘息です。

 

母親が、

呼気性喘鳴を聞き分けられるようにならなくてはいけません。

背中に耳を当てるだけで聞き取れますので。

 

あやしい小児科で気管支喘息と診断されたなら

 

食物負荷試験をしている小児科

呼吸機能検査をしてくれる小児科

が比較的信頼度が高いと思います。

 

気管支喘息がある子供は

吸入アレルゲンに反応している子が多いです

ダニ

ハウスダスト

カビ(カンジタやアスペルギルスなど)

犬や猫のフケ

などを一度検査してもらいましょう。

 

喘息の治療は、

気管支喘息発作の頻度によって変わります。

どれくらいの重症度で、どの程度の強さの治療を受けているかを

教えてもらいましょう。

 

多少、こちらの記事で説明しています。

医師が教える、良い小児科の選び方⑤ | ゆうくんのブログ (ameblo.jp)

 

ありふれら気管支喘息

それは、小児科でも誤診のおおい病気なのです。

 

わが子が気管支喘息と言われている場合は

必ず、呼気性喘鳴を聞き取れるようになりましょう。