こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

今回は、世界で唯一効果が認められている

アトピー性皮膚炎の予防法についてです。

 

 

 

簡単な方法で、

 

肌荒れしている乳児に

生後6ヶ月まで

しっかり保湿剤で

スキンケアををすると

アトピー性皮膚炎の

発症リスクを3割以上、

減らす事が出来るのです。

 

今回は

どうしてそうなるのか、

説明します

 

皮膚は第6番目の臓器とか、

人体最大の臓器などと言われることもあります。

 

皮膚は、バリア機能を担っており、

外敵が皮膚に侵入しようとすると、

排除する役割があります。

 

例えば、転んで傷がつくと、

傷口についた汚れの中のバイ菌が

体に侵入しようとしますが、

免疫細胞が外敵を排除し、

簡単には中には入って来れません。

 

皮膚が荒れて、傷がついている

状況は、

いつ外敵が侵入してくるか分からず、

免疫細胞は、警戒して見張っていなければなりません。

 

例えば、

荒れた皮膚に

「卵のタンパク質」

「スギ花粉のタンパク質」

「猫のフケのタンパク質」

「ダニのタンパク質」

が繰り返しつくと、

免疫細胞は、それらのタンパク質を

外敵「=抗原」とみなし、

それらが、また皮膚につくと

すぐに攻撃を開始できるように

武器(=抗体)を準備をします。

これを感作(かんさ)といいます。

 

感作によって、作られる

武器が

特異的IgEといわれる、抗体です。

スギ特異的IgE

卵白特異的IgE

卵黄特異的IgE

ネコフケ特異的IgE

ヤケヒョウヒダニ特異的IgE

など、アレルギー検査を

した事がある人なら

聞いた事があるでしょう。

 

これらの外敵(抗原)が

繰り返し繰り返し

皮膚につくことで、

感作は増していきます。

 

タンパク質が皮膚につくことで、

抗体を産生することを、

経皮感作といいます。

 

※感作は、

経皮だけでなく

経気道感作

経粘膜感作(消化管粘膜感作)

など、皮膚だけで起きるものではありません。

 

あくまで、今回の話は

経皮感作について話をしているに過ぎません。

 

繰り返すほど、

肌が荒れているほど、

感作はすすみ、

特異的IgEの値は上昇していきます。

 

アトピー性皮膚炎の方は、

アレルギーをいろいろ持っている方が多くおりますが、

 

外用などで、皮膚の状態を良くするだけで、

特異的IgEの値は下がってくることも

一般的に知られています。

 

したがって、

乳児期のうちに肌が荒れていると、

免疫細胞が

皮膚につくタンパク質を

異物とみなし、

攻撃が起こりやすくなり、

卵アレルギーや

ハウスダストアレルギーとなり

皮膚にそれらがつくだけで

肌荒れが起こりやすくなるのです。

 

 

 

このように、

皮膚が荒れていると、

経皮感作がおこり、

皮膚についた異物と免疫細胞が戦い(炎症)=皮膚炎

が起こり、

アトピー性皮膚炎が起こってくるというわけです。

 

皮膚が荒れていると、

鶏卵アレルギーが起こりやすいのも

同様です。

 

ただし、

アレルギー体質というのは、

皮膚が荒れていても、感作が起こり「やすい人」もいますが、

皮膚が荒れていても、感作が起こり「にくい人」もいて、

皮膚が荒れていれば、

皆がアレルギーになるわけではありません。

 

また、

繰り返し接触することも原因としては重要で、

猫を飼っていれば、猫アレルギーになりやすいですが、

 

猫を飼っていなければ、

皮膚炎はあり、

アレルギーになりやすい体質でも、

猫アレルギーには通常はなりません。

 

いずれにしても、

皮膚をスキンケアして、

皮膚を綺麗に保つことは、

アレルギーを「おきにくく」させますので、

とても大切なことなのです。

 

乳児期は特に大事だとわかっていますので、

乳児の肌荒れは

速やかにスキンケアにて

改善させていきましょう。

 

 

良い小児科の条件については、

こちらも参考にしてください。