こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

前回の続きです。

前回はこちら

 

 

 

今回の本文です。

 

 

○右手に力が入りにくくなり箸が手から落ちた

○右口角から、お茶がこぼれた

○呂律が回りにくくなった

が、5分もしたら元に戻った。

 

これは、脳梗塞の一過性の症状

TIA 「一過性脳虚血発作」と言われるものです。

 

人体で最も、酸素が必要で

かつ、最も重要な器官は脳です。

 

脳に血液を送る重要な血管が詰まってしまうと脳梗塞に

なりますが、

一時的に詰まったのがTIAです。

 

ぎりぎり開通し、一旦は症状がおさまったが

その後2日以内に完全に詰まってしまう事が

よくあります。

 

脳に血液を送る、重要な血管が

血栓などでつまるギリギリの状態がTIAを引き起こしていると

考えられるのです。

従って、そのままにしていたら

いつ完全に閉塞し脳梗塞を発症してしまうか

わからない、大変危険な状態なのです。

 

叔母の旦那さんは、

一旦は症状が回復しても、

すぐ大きな病院の救急外来へ行くべきでした。

そうすれば、2日後に亡くなることは

防げたはずです。

 

 

TIAの症状で、救急外来に受診すれば

通常は入院管理が安全でしょう。

 

未熟な研修医が見た場合や

脳梗塞を管理できない病院では、

帰宅させて明日必ず、神経内科へ受診を勧めるか、

かかりつけ医で診てもらうように伝える場合もあるでしょう。

 

緊急でMRIを撮影できたり、

その後、脳梗塞を発症した場合に、t -PAという

血栓溶解療法を行える病院であれば、

入院管理により安全に過ごすことが出来ます。

 

下記は啓発パンフレットです。 

 

http://www.kenko-choju.tochigi.jp/common/sysfile/finder/files/⑦ポスター(見逃さないで!脳卒中の初期症状)%281%29.pdf

 

 

 

以下は

某大学病院のHPからのコピペです。

  1. 42歳男性
    都内で単身赴任中の会社員の方です。その日も通常通り会社へ通勤し、朝8時過ぎに会社に着き、8時30分頃より、自分の机についてコンピューターの操作を始めました。その10分後、ふと立ち上がろうとしたとき、右足に力が入らなくて転倒してしまいました。同僚が慌てて駆け寄ってきたときには、右手の力も弱いことに気がつきました。話はろれつがやや回りにくいですが、何とかできました。そのままソファーに寝かされ、119番に連絡し、約10分後に救急隊員が到着した頃には、右手足は普通通り動くようになっていました。直ちに救急車で病院へ搬送され、CTおよびMRI検査では異常なく、一過性脳虚血発作と診断され、そのまま入院となりました。
  2. 46歳男性
    独身の会社員の方です。昨夜8時頃自転車にコンビニに買い物に行く途中に不思議な体験をしました。こちらに向かってくる車のヘッドライトがすべて右側しか点灯されていないことに気がついたのです。おかしいなと思って、自転車を止めて、目の見え方を確認してみました。片眼を押さえて、片方ずつの目で確認しましたが、どちらの目で見ても左側が見えていなかったのです。自宅に帰って様子を見ていると数時間で少しずつ見えるように回復してきました。翌日病院を受診し、やはり一過性脳虚血発作と診断されて直ちに入院となりました。MRI検査では、視覚領野である後頭葉にすでに小さな脳梗塞が生じていました。

 一過性脳虚血発作を生じた方は、脳卒中の専門病院では、原則として直ちに入院して発作の原因を調べ、重大な脳梗塞に陥ることを予防する治療を始めます。そして、単身赴任や独身の男性に対しては、薬の治療だけでなく、食事や運動などの生活習慣の改善も大切なのです。