すき焼き探訪記 | 遠距離大学に進学した次男や就職した長男のこと

遠距離大学に進学した次男や就職した長男のこと

就職1年目の長男と大学1年の次男,2人の息子をもつ父の日記です。

 11月29日は「いい肉の日」だったそうです。
 それで,すき焼きのことを書こうと,書き始めたのですが,なかななアップできる状態になりませんでした。
 今日,やっと何とか形になりました。

 妻は,ホテルや旅館などで食べた料理を覚えている方です。
 例えば,京都の名旅館俵屋で食べた鯨餅は,今までの中で最高だったと言ったり。
 ※俵屋ついては後述します。
 それに比べて,私は料理を記憶するのが苦手です。
 ものすごく印象に残るものしか,覚えていません。
 強烈に記憶に残っているのは,日本海側の旅館で食べた生牡蠣ですね。
 私は,牡蠣は生もフライもダメなんです。
 でも,そのときの牡蠣はレモン汁をかけただけなんですが,猛烈においしかったんです。
 もう一つ,強烈だったのが,京都で食べたすき焼きです。
 
 今まで,4軒,高級すき焼き屋で食べました。そのリポートです。
 長くなったので,2回に分けます。

1軒目
 1995年(平成7年)の1月に両親と私(まだ結婚してません)で京都旅行に出かけました。
 そのとき,京都東急ホテルに泊まったのですが,夕食にホテルレストランの「たん熊」ですき焼きを食べたんです。
 そのときの受けた衝撃といったら,青天の霹靂といいますか,驚天動地といいますか,とにかく自分たちの常識を覆す料理方法だったんです。
 料理は,お店の方にお任せして,私たちはただその様子を見ていました。
 まず,鉄板に砂糖(ザラメ?)を敷き,その上に肉をのせるではありませんか!
 関西の方にとっては,当たり前かもしれませんが,「えーっ!」という感じです。
 そのあとも,言葉が出ず,固唾を飲んでじっと見ていました。
 「すき焼き自体」のおいしさは記憶に残っていませんが,この焼き方があまりにも印象的だったので,その光景が脳裏から離れません。

 すき焼き以外のハプニングですが,旅行中,京都に雪が降りました。
 雪の京都を見ることができてすごく幸運でした。
 
 しかし,この京都旅行から実家に戻った日に,阪神淡路大震災が起こってしまいました。

2軒目
 そして,月日は流れ,4年後,1999年11月,私は結婚して新婚旅行に行きました。
 丁度,紅葉が見頃の時期でした。
 京都奈良,天橋立,城崎温泉です。
 そして,満を持して「すき焼き」を食べたのです。
 お店は「三嶋亭」
 「京都のすき焼き屋」で検索すると,最初の方に出てくるお店です。

 その日は,南禅寺とか永観堂とか,紅葉の名所を回りました。
 11月下旬の京都は,肌寒く,三嶋亭に向かう頃は,吐く息が白かったです。

 お店に入ると,2階の部屋に案内されました。まあ,普通の座敷でした。
 妻には,「たん熊」で食べた(見た)ときの衝撃を何度も話していました。
 焼き方は「たん熊」とほぼ同じ。
 私と妻は,ただただ無言で焼き手の動きを見つめていました。


 
 こういう高級すき焼き屋では,使う肉も高級だろうと思って
 「どんなブランドの肉を使っているんですか?」と聞いたのですが,その答えにちょっと驚きました。
 (松阪牛? 近江牛? そんな答えを予想していました)

 「使う肉は決まっていません。その日,市場に行って『この肉が良い』と思ったものを買ってくるんです。」
 こういうところが,一流ならではなんだなぁと思いました。

 前述したように,京都での1泊は俵屋にしました。
 ヒッチッコックやスティーブ・ジョブズらも泊まったという宿です。
 どんなに高級かとちょっと身構えましたが,私たちのような庶民にも行き届いたサービスを提供してくれました。
 高級といっても,そのときは一人4万円ぐらいの料金でした。
 近くには,柊屋,炭屋という旅館があり,泊まってみたいです。

 それでは,前半終了です。