国語入試問題に首をひねる | 遠距離大学に進学した次男や就職した長男のこと

遠距離大学に進学した次男や就職した長男のこと

就職1年目の長男と大学1年の次男,2人の息子をもつ父の日記です。

 昨日は,皮膚科に行かないという,母親のわがままの通りにしました。
 それで,ずーっと気分が悪く,今日もその尾を引いています。


 しばらく、次男のことを書いていませんが,書くことがないんですね。
 今週は,期末考査だということ。
 だから,塾も休んでいます。
 今までは,考査があっても塾には行ってました。
 その効果があればいいですけど,妻の話からあまり期待しない方がいいということです。


 さて,私もやっているポラリス現代文も,第8回まで来ました。
 選択問題はだいたい正解になるのですが,記述になるとダメですね。
 ダメですというか,「どうしてそれが正解なの?」と文句をつけたくなる問題があるんです。
 私の腹の虫がおさまらないので,紹介します。

 第8回,小樽商科大学の問題です

 問題は省略しますが,答えは,次の文を要約し20字以上25字以内にしたものです。

 「…『オリエント』を支配の対象としたヨーロッパが,事実にもとづいてではなく,みずからの願望にもとづいて,『オリエント』に,ヨーロッパとは対照的でエキゾチックな,そしてヨーロッパより劣った特質を見いだした,その認識のあり方」(114字)

 正答はこうなっています。
 欧米の願望に基づいて東洋は対照的で劣るとする認識(24字)

 私が文句をつけたいのは,まず「オリエント」を「東洋」と言い換えていいのかということです。問題文の中に,「東洋」という言葉は1カ所もありません。
 それを,受験生が勝手に言い換えていいのでしょう?
 オリエントをそのままオリエントとした書いた方が正確だと思います。
 「欧米」については,問題文の中に出ているので,ヨーロッパを「欧米」と換言するのは可でしょうけども。


 それに,それほど長くない文章(114字)を,わざわざ20字以上25字以内にする意味があるんでしょうか? それが,どんな力だというんでしょうか?
 5ページぐらいの文章を要約させるとか,筆者の主張を簡潔に書かせるとか,そういう問題ならわかりますけど。

 ちなみに,「オリエント」について(以下ウィキペディアから引用)
 オリエント(Orient)は、広義では、ある地域から見て東方にある世界のこと。狭義では、古代ローマから見て東方にある世界のこと。日本で「オリエント」というときは、特に中近東の「古代オリエント」を指すことが多い。

「東洋」について,
 東洋はトルコから東のアジア全域を指す場合もあれば、イスラム社会である中東を除いた東南アジアから極東を漠然と指す場合もある。


 この問題の他にも,首をかしげる正答があるのですが,きりがないのでやめます。
 私が高校生だったら,先生に質問にいくところです。

 受験生としては,試験中,問題に文句をつけても仕方がないので,問題が求める答えを書かなければなりません。
 それには,出題と解答のしかたに慣れるしかないのかなと思います。
 今回の例では,「文中の言葉を使って書け」なのか,単に「説明しなさい」なのか。


 たらたら書いたら,少し落ち着いてきました。
 どうもすみませんでした。