この窓からこの景色を観るのは、
正真正銘これが最後と思い、撮りました。
思い起こすとこの窓から見える景色が、
あぁ私は一生この景色を観て終わるのかなぁ、と思った時に、
それは嫌だと思って家を出たんだよなぁ。
兄が小学校に上がる時に増築して、
高校を卒業・上京するまでと、事情で地元に戻って就職してた3年の、都合23年間、過ごしていた自分の部屋
気まぐれにピアノを弾いてた応接室
盆暮正月と家族が集まったダイニングキッチンとリビング
もっと感傷的になるかなと思ってましたが、まだ実感が湧かないのか、今は意外にフラットな気持ちです。
最後、感傷に浸る間も無く慌ただしくガーッと出て来たからかな。
傷んでいた場所もそれなりにあって、
ちょうどそろそろ限界だったんだろうけど、もし私があのまま住んでいたらこの家はまだまだ住めていただろうし、いろんな今が違っていたんだなぁ、そしたらどうなってただろう、と、昨日布団を頭から被りながらそんなことを考えました。
そしたら胸の奥の奥がチクッとしそうになったんで慌てて考えるのやめました。
別れ際、いつもはそんなことしない父が強くハグしてきたんで、それはちょっとビックリしました。
あぁ、やばいね、思い出すとちょっとうるっとくるね。
そっかぁ。
本当にもう戻る家がなくなったんだなぁ。