今日の日経平均株価
*個人の意見も含まれます。
*ここで紹介している銘柄は推奨しているものではありません。
*あくまで、投資は自己責任、自己判断でお願いします。
今日の日経平均株価 38,179.46 前日比-49.65
前日の米国市場
概要
10日の米国株式市場はまちまち。
ダウ平均は125.08ドル高(+0.32%)の39512.84ドル。
ナスダックは5.39ポイント安(-0.03%)の16340.87。
S&P500は8.60ポイント高(+0.16%)の5222.68で取引を終了した。
要因
ソフトランディング期待を受けた買いに、寄り付き後、上昇。
その後発表された5月ミシガン大消費者信頼感指数が大幅悪化し昨年11月来の低水準となったため景気減速懸念に相場は失速。
同指数の期待インフレ率が予想外に上昇したほか米連邦準備制度理事会(FRB)高官の年内の利下げを否定するタカ派発言を受け、長期金利の上昇が重しとなりハイテクは下落に転じた。
終盤にかけダウは再び上げ幅を拡大したが、ナスダックはプラス圏を回復できずまちまちで終了。
今日の日経平均株価 市況
概要
大引けの日経平均は前営業日比49.65円安(-0.13%)の38179.46円となった。
東証プライム市場の売買高は19億7474万株、売買代金は4兆6093億円。
業種別では、不動産業、建設業、水産・農林業、金属製品、輸送用機器などが下落した一方、繊維製品、その他製品、精密機器、空運業、ガラス・土石製品などが上昇した。
東証プライム市場の値上がり銘柄は48%、対して値下がり銘柄は48%となっている。
概要
前週末の欧米株市場が総じて強い動きを示し、欧州では独、仏、英など主要国の株価が揃って史上最高値を更新したほか、米国でもNYダウが8連騰と気を吐き史上最高値を視界に捉えた。
しかし、東京市場ではこうした強気優勢の地合いが波及しなかった。日経平均は、前引けは小高く引けたものの後場は再び軟化。
13日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、終値は前週末比49円65銭(0.13%)安の3万8179円46銭だった。
日銀がこの日実施した定例の国債買い入れオペ(公開市場操作)で長期債の購入額を減らした。国債購入減を受け、日銀が政策正常化を早めるとの思惑から国内の長期金利が上昇し、日経平均の下げ幅は200円を超え、節目の3万8000円を下回る場面があった。
もっとも、節目を下回った場面では好業績銘柄の一角には買いが入り、日経平均は下げ渋った。
日銀は13日実施した国債買いオペで残存期間「5年超10年以下」の購入予定額を4250億円とし、前回4月24日から500億円減らした。
市場では購入額を維持するとの見方が多かったため、長期債には需給の緩みを警戒した売りが出た。国内債券市場で長期金利は前週末比0.040%高い(価格は下落)0.940%と、2023年11月以来およそ半年ぶりの高水準をつけた。
金融政策の影響を受けやすい2年債利回りも上昇した。金利上昇が債務の返済負担増につながりやすいとされる三井不や菱地所など不動産株や建設、電気 ガスの下落が目立った。
25年3月期(今期)の業績見通しが市場予想に届かなかった東エレクも売られた。
半面、金利上昇が業績拡大につながりやすい三菱UFJや三井住友FGなど銀行株は堅調に推移した。今期の大幅増益見通しを発表したオリンパスや、大規模な自社株買いの実施を発表したホンダは買われ、指数を下支えした。
外国為替相場は、日銀のオペ減額を受けて円買いが強まる場面があったが、今週半ばに米国の消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、上値は限られた。
本日のポイント
1.日経平均は小幅反落、前週末の欧米株高に続けず
2.途中プラス圏に浮上する場面も、戻り売り浴びる
3.日銀の引き締め策転換を警戒し買い手控えムード
4.金利上昇懸念で不動産や建設株への売りが目立つ
5.値上がり銘柄数と値下がり数は800強でほぼ同数に
値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はセコム<9735>となり、2銘柄で日経平均を約62円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは清水建設<1803>で8.90%安、同2位は大成建設<1801>で8.12%安だった。
値上がり寄与トップはKDDI<9433>、同2位はオリンパス<7733>となり、2銘柄で日経平均を約60円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはオリンパスで9.65%高、同2位は東レ<3402>で8.67%高だった。
今日の値上がり値下がりセクター
値上がりセクター
1位 繊維製品 2位 その他製品 3位 精密機器 4位 空運業 5位 ガラス 土製品
値下がりセクター
1位 不動産 2位 建設業 3位 水産 農林業 4位 金属製品 5位 輸送用機器
要因
1位 繊維製品
⒈ 後場に入りデサント <8114> [東証P]や東レ <3402> [東証P] など主要な繊維製品銘柄が相次いで決算を発表し、今後の見通しなどが
好感されセクター全体に買いが集まった。
4位 空運業
⒈ アメリカの経済成長鈍化懸念や中国の弱い統計データなどから原油需要が落ち込むとして原油先物が下落したことのにより、燃料高によ
り財務が圧迫されている空運業に希望が見えたことで買われた。
5位 ガラス 土製品
⒈ アメリカの経済成長鈍化懸念や中国の弱い統計データなどから原油需要が落ち込むとして原油先物が下落したことのにより、材料高が改
善するとみた投資家からの買いを集めている。
1位 不動産
⒈ 国内債券市場で長期金利は前週末比0.040%高い(価格は下落)0.940%と、2023年11月以来およそ半年ぶりの高水準をつけた。金融
政策の影響を受けやすい2年債利回りも上昇した。このことにより、金利上昇が債務の返済負担増につながりやすいとされる不動産株が
売られた。
⒉ 三井不動産 <8801> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に発表した決算が嫌気されたことも下落の要因となっている。
今日の注目銘柄
<6315> TOWA 機械セクター
現在値13,450円 前日比+2,320(+20.84%)
企業概要
半導体製造装置メーカー。
後工程用で大手。モールディング装置やシンギュレーション装置を製造、販売する。半導体製造装置用の精密金型も手掛ける。今期3Q累計はPCやスマートフォン等の民生品向けが足踏みとなった。
TOWA株式会社(当社)及び子会社18社の合計19社により構成されており、主に半導体製造用精密金型、半導体製造装置、ファインプラスチック成形品及びレーザ加工装置の製造販売並びに製品のアフターサービス等を行っている。
要因
TOWA<6315>は10日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。
今期の売上高は前期比18.9%増の600億円、最終利益は同37.0%増の88億3000万円を見込む。3期ぶりに最高益を更新する見通し。年間配当予想は同20円増配の60円とした。
生成AIの拡大に向けたHBM(広帯域メモリー)などサーバー向け投資に関し、堅調な需要が続くと想定。四半期ベースの受注高は第2四半期(7~9月)までは130億~150億円、第3四半期(10~12月)以降は150億~170億円となると予想する。24年3月期の売上高は前の期比6.2%減の504億7100万円、最終利益は同12.3%減の64億4400万円だった。
今日の注目ニュース
豪企業景況感指数、4月は長期平均水準まで低下 雇用の伸び鈍化
[シドニー 13日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が13日発表した4月の企業景況感指数は前月比2ポイント低下のプラス7となった。高金利を背景に売上高や雇用の伸びが鈍化した。一方、価格上昇圧力はさらに緩和した。
雇用指数がプラス7からプラス2へ大幅に低下した。
信頼感指数は横ばいのプラス1となった。
NABによると、企業景況感指数はほぼ長期平均の水準に回帰した。
3カ月間の小売価格上昇率は前回の1.4%から0.9%に鈍化。仕入原価の上昇率と人件費の上昇率もそれぞれ前回の1.5%と1.7%から1.2%と1.5%に鈍化した。
NABは「第2・四半期のインフレが幾分軟化する可能性を示している」と指摘した。
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今日の注目IR 決算
SBG、前期最終は赤字縮小で着地・1-3月期(4Q)最終は黒字浮上、今期業績は非開示
企業概要
ソフトバンクグループ株式会社は、携帯電話を中心とした電気通信事業者やインターネット、AI関連会社などを傘下に置く日本の持株会社。 日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。 先端IT企業などに投資するビジョン・ファンドや、ARMホールディングスを中心に、半導体設計やプロトタイプ半導体の研究開発にも着手している。プロ野球球団・福岡ソフトバンクホークスの親会社でもある。 なお、ロゴの2本線は「海援隊」の旗が起源であり、「ソフトバンクは、同志の船。マストに翻るのは、21世紀の海援隊」という願いが込められている。同時に「=」の意味も持ち、「誰もが公平に情報ネットワークが楽しめる世の中を実現するための〈アンサー〉を導出するのはソフトバンク」という決意と願望が込められている。
概要
ソフトバンクグループ <9984> [東証P] が5月13日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期の連結最終損益は2276億円の赤字(前の期は9701億円の赤字)に赤字幅が縮小し、3期連続赤字となった。なお、25年3月期の業績見通しについては配当(44円)以外は開示しなかった。
直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結最終損益は2310億円の黒字(前年同期は576億円の赤字)に浮上した。
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今日の注目書籍