今日の日経平均株価 2024年4月25日
*ここで紹介している銘柄は決して推奨しているものではありません。
投資は自己判断、自己責任でお願いします。
*個人の意見も含まれます。
今日の日経平均株価 37,628.48 前日比-831.60
前日の米国市場 2024年4月24日
概要
24日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は42.77ドル安(-0.11%)の38460.92ドル、ナスダックは16.11ポイント高(+0.10%)の15712.75、S&P500は1.08ポイント高(+0.02%)の5071.63で取引を終了した。
要因
半導体メーカーのテキサス・インスツルメンツの決算を好感し、半導体セクターの買戻しが加速し、寄り付き後、上昇。その後、今週実施されている過去最大規模の国債入札を材料にした長期金利上昇が警戒され失速、相場は一時下落に転じた。終盤にかけ、ハイテクの押し目買いに相場は持ち直したがダウは下落を消せず、まちまちで終了した。
今日の日経平均株価 市況
概要
大引けの日経平均は前日比831.60円安(-2.16%)の37628.48円となった。
東証プライム市場の売買高は15億9431万株、売買代金は3兆9669億円。
全セクターが下落するなか、電気・ガス業、鉱業、輸送用機器、不動産業、電気機器の下げが目立った。
東証プライム市場の値上がり銘柄は14%、対して値下がり銘柄は84%となっている。
要因
前日に900円超上昇した反動から利益確定売りが先行。また、低調な業績見通しを示した米メタ・プラットフォームズが時間外で急落していることが投資家心理を悪化させたほか、国内ハイテク企業の業績不安も警戒され、日経平均は終日軟調な推移となった。
指数ウェートが高いファーストリテ<9983>が大幅安となったことで日経平均を下押し。また、決算を発表したファナック<6954>やキヤノン<7751>が大幅安となったことも投資家マインドを冷やす材料となった。
半導体株も総じて売られたことから前日の上昇分がほぼはく落、全面安のなか日経平均37600円台まで下落した。
また米株価指数先物が軟調推移が続いていることも買い見送り姿勢を強めたほか、円相場が1ドル=155円台後半へと歴史的な円安水準となるなか、輸出採算の改善よりも、輸入物価上昇に伴う経済への悪影響が懸念されたことも重荷となった。
今日のちょこっと解説
日経平均は前日の上げ幅の大半をはき出してしまった。
投資家の関心は本格化している日米の主要企業の業績動向に移っている。
先行きの業績に対する期待が高いだけに、コンセンサスを下回る結果が続けば業績懸念から日米ともに株安を招きかねず、決算内容を見極める必要がある。また、あすには日銀の金融政策決定会合の結果が、来週前半には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果も判明する。今後の日米の金融政策の行方にも関心が集まっており、目先は不安定な値動きが続く可能性が高いと思われる。
今日の値上がり値下がりセクター
値下がりセクター
1位電気 ガス業 2位鉱業 3位輸送用機器 4位不動産 5位電気機器
要因
1位 電気 ガス業
①ここ数日で急ピッチで値を上げできたこと。
②決算が近く持ち越し懸念の利益確定売り。
これらがセクターの重しとなり値を下げたとみられる。
2位 鉱業 3位 輸送用機器
①ドル円相場が心理的節目である155円を突破したことで政府、日銀の為替介入の警戒感が
より一層たかまっていること。
②明日明後日の日銀会合により為替が大きく動くことへの警戒感。
これらがセクターの重しとなり値を下げたとみられる。
5位 電気機器
①フェイスブックの親会社である米メタ・プラットフォームズの株価が低調な業績見通し
を受けて時間外で大きく下げたことを嫌気し、業績懸念の売り。
②前日大幅に反発したことでの利益確定売り。
これらがセクターの重しとなり値を下げたとみられる。
今日の注目銘柄
(6723)電気機器
ルネサスエレクトロニクス 2,534.0 前日比+12.5(+0.50%)
要因
ルネサスエレクトロニクス<6723>が続伸で2600円台を回復、75日移動平均線を上抜き、25日移動平均線とのマイナスカイ離も一気に解消する強調展開をみせている。
同社が25日朝に発表した24年1~3月期決算は営業利益が前年同期比37%減の778億3600万円と低調だった。円安進行は追い風となったものの、車載マイコン需要が振るわなかった。ただ、機関投資家の貸株調達による空売りの買い戻しなどを誘発したもようで、株価に浮揚力が働いている。
市場では「第1四半期の営業利益は710億円がコンセンサスで、そこから大きく上振れたことがショート筋を慌てさせた。また値ごろ感からの追随買いも誘っているようだ」(中堅証券ストラテジスト)という見方が示されていた。
今日の注目ニュース
トヨタ、前期のグループ世界販売は過去最高1109万台-前年比5%増
トヨタ自動車は25日、グループ全体の前期(2024年3月期)世界販売は前年比5%増の1109万108台だったと発表した。子会社のダイハツ工業の認証不正に伴う出荷停止があったものの、過去最高を記録した。
発表資料によると、トヨタ単体の販売は同7.3%増の1030万9457台だった。ハイブリッド車(HV)の販売好調などでそれぞれ2ケタ増となった欧米が牽引したほか、日本市場でも8.7%増となった。現地の電気自動車(EV)メーカーが台頭する中国では日本勢の多くが苦戦を強いられているが、トヨタは1.4%増と前年超えを確保した。
自動車業界で長らく生産制約となっていた半導体不足が緩和したことに加え、減速感が見られるEV市場とは対照的にトヨタが得意とするHVの需要は堅調だ。だが、グループ企業で不正が相次いだことを踏まえてトヨタは足場固めに注力する方針を示しており、今期(25年3月期)の台数は大きく拡大しない可能性がある。
3月単月のグループ販売は前年同月比7.4%減の94万1222台、生産は16%減の88万6136台だった。
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