『13階段』 高野和明 | 西鶴身辺雑記<episode ぷう>

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食を中心に、小説や映画、身辺に起った雑多な出来事を綴ります。

13階段というと僕の場合、小説より

映画の『13階段のマキ』の方が馴染み深く

今、最も観たい映画の一本です。

中学生の時一度劇場で観たきりで

DVDが発売するのをひたすら待ち続けている状態です。

$西鶴身辺雑記<episode ぷう>-13階段のマキ

因みにこのポスターは当時劇場で購入しましたが

ストーブの不完全燃焼(35年前)で大量のすすが舞い上がり

見るも無残な姿になりました。

しかし、友人の計らいで先日新しいのを頂きました(ニンマリ)。

じゃなくて、今日の話は高野和明氏の『13階段』でした。

先日『ジェノサイド』に気をよくした僕は

彼の小説デビュー作となった『13階段』を速効借りてきて

一気に読みました。

これがデビュー作なんだと、ただただ感心するばかりです。

新人離れした筆力にうん、うん頷くことしか

出来ませんでした。

物語の構成は勿論、キャラクター造形、テーマ性と

伏線に至るまで全てが腑に落ちる感じでしたね。

選考委員であった宮部みゆき氏や赤川次郎氏に絶賛され、

満場一致で受賞したのも肯けます。

何が良かったかって

僕の場合、やっぱり主人公に共感が持てるか、ですかね。

ここで云う共感とは喜怒哀楽の感情を共有することを指します。

物語を引っぱって行くのは主人公に他なりません。

彼(彼女)が何に悩み、何に喜びを感じ、何を哀しんでいるのか、

いったい何をしたいのか、何をしようとしてるのか、

キャラクターが描き切れて始めて物語が動き出すのだと思います。

ところで、映画の方も2003年に公開されたみたいですね。

機会があったら観てみようかな。





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