ニンテンドー3DS、互換機が東京ゲームショウに出展されていると話題。技術デモらしい
ニンテンドー3DSについて、1つ話題が出ています。
話題は、互換機が東京ゲームショウに出展されているというものです。
3DS、互換機がTGSに
ニンテンドー3DSは、任天堂が発売していた携帯ゲーム機です。
この携帯ゲーム機は、2020年9月に全てのシリーズの生産が終了しています。
このため、現在は市場に残る新品か、中古で購入するしか新たに入手することは出来なくなっています。
今回、本物の入手が少し難しくなっていることもあってか、ニンテンドー3DSの「互換機」が東京ゲームショウ2023の会場で発見されています。
東京ゲームショウ2023に展示されているニンテンドー3DSの互換機は、中国企業「達成電器」が作ったものです。
達成電器の説明によると、このニンテンドー3DSの互換機は、リフレッシュレート90Hz、画素数2400×1080、輝度600nitsのアクティブマトリクス式有機ELディスプレイの6インチと7インチを搭載したものになっています。
このため、本物のニンテンドー3DSよりも、かなり大きく綺麗な表示が行われています。
ただ、現時点ではこの機器は「技術デモ」であり、このようなニンテンドー3DSの互換機が発売される予定はないそうです。
達成電器は、自社で製品を発売するというよりも、他社から依頼を受けた製品を指示通りに作って卸すというような企業です。
つまり、この技術デモを見て、自分たちで発売したいというような企業が現れれば製品化されるというようなものになっています。
ただ、任天堂の権利を侵害しているような印象もあるので、作りたいという企業が出てくる可能性は低いかもしれません。
また、達成電器が東京ゲームショウにで出展しているのは、ニンテンドー3DSの互換機だけではなく、スーパーファミコンやセガサターン、プレイステーション2、ゲームボーイアドバンスなどの互換機もあるそうです。
ちなみに、これらはエミュレーターソフトがインストールされているものではなく、半導体上でハードウェアを再現するFPGA技術で作られているとのことです。
なお、他人の権利物は学術研究などの目的なら勝手に使用しても大丈夫です。
しかし、今回のように東京ゲームショウの「ビジネスデイ」というビジネスの場で、任天堂やセガ、ソニーの権利物を勝手に使って自社の技術力を宣伝するというのは、いくら技術デモと言っても問題があるのではないかともみられています。