これまで書いて来た通り気分屋の母親に育てられたせいか、小さい頃から人の顔色を見る癖がある。
子供の頃は、母親の機嫌がコロコロ変わるのが怖かった。
母が機嫌を損ねると、ひたすらご機嫌を取る。
幾ら取っても埒が開かないときは時間を置き、また様子を伺いにいく。
笑いかけてみたり、わざと何か聞いたり。
もう精も根も尽き果てる。
人の顔色を伺う癖は、大人になるにつれてひどくなった。
相手は母から友人、恋人、色々な人に変わった。
理不尽なことでも相手が不機嫌だと感じたら、まず「何か私悪いこと言ったかな…」と考える。
無意識のうちに自分が我慢すればいい、犠牲になればいいと思うようになった。
だから
八つ当たりされる。
無視される。
見下される。
言い合いになった時、相手は私に否を認めさせようと必死に頭と口を動かす。
「私はこう思ったからこう言ったんだよ」と伝えても「結局私は私はって、自分のことばっかり!」と言われると、もう何も言い返せない。
話し合ってるから、自分の意見を言ったのに…。
さすがにこの年齢になったし、色んな本を読んで昔よりは心の軸を持てるようになったけど、喧嘩で相手を言い負かそうとか、勝ちたいとは思わない。
それより争うことが面倒で、早く話を終わらせたくなる。
頭はガンガン痛い。
私は口下手だし、そこまでの情熱はない。
良くない思考が浮かぶ。(私が謝れば話が早く終わるかな〜 私が我慢すればいい…)
相手にそこまでの期待をしていないからかもしれない。
平和主義なんだか、ただのものぐさなんだか…。
もちろん、私から相手に望むことも小さからず色々ある。
でも、立場的に遠慮したり、悶々と考えたりしているうちに「もういいや」と諦めてしまう。
相手を変えるには自分が変わることから、というのも実践している。
でも、やっぱり限界がある気がする。
今日は心身ともにとても疲れた。