NHK大河ドラマ『光る君へ』の第31話で、主人公のまひろ(のちの紫式部/吉高由里子)がついに源氏物語の執筆を始めましたね。放送開始から約8カ月を経て、視聴者はまひろの苦労を称えています。

物語が生まれるシーンでは、色とりどりの紙がまひろの上に降りかかる演出が印象的でした。この瞬間が「まひろに物語が降ってきた」と表現されています。

一方で、史実では源氏物語の成り立ちは不詳です。夫の死後、1人で書き始めた源氏物語の評判が道長に伝わったというのが定説です。ドラマは史実とオリジナルを織り交ぜながらストーリーを描いているものの、物語の根幹である源氏物語の誕生を「道長ありき」に改変していると史実至上主義者からの批判もあります