火曜22時のTBSドラマ『西園寺さんは家事をしない』が、ポリティカルコレクトネス(ポリコレ)を意識した表現で話題になっていますね。このドラマは、ひうらさとる氏の同名コミックを原作に、仕事はバリバリやるけれど家事は一切しない主人公・西園寺さん(松本若菜)が、年下のシングルファーザー・楠見俊直(松村北斗)とその娘・ルカ(倉田瑛茉)との風変わりな“偽家族”生活を通じて「幸せとは? 家族とは?」を考えるストーリーです。
第4話では、西園寺さんがルカのパパ・ママ友を集めた誕生日会を開くことになりました。知り合ったのは、夫の連れ子であるママや、バリキャリで家事と育児を頑張るパパ、さらには同性パートナーの家庭という3組の親たち。西園寺さんと楠見は、「“普通の家族”とは何か?」を考え直す展開になったようです。
ただし、作中で描かれる“普通の家族”は、サラリーマンのお父さんとパート勤務のお母さん、子供はいるか・いないかという伝統的なイメージを示しているとのこと。一方で、訳アリのパパ・ママ友を登場させて、現代における多様性を主張しているようです。しかし、最近のドラマはポリコレを意識した設定を多く取り入れていると感じられる一方で、視聴者からは“多様性疲れ”の声も上がっているようですね。
特に、西園寺さんの“偽家族”に理解を示さなかった“普通の家族”のママが興味深いです。彼女は西園寺さんが母親ではなく、大家なのにルカの母親役をやっていることを知り、しかめっ面を浮かべたそうです。この描写から、訳アリの人よりも“普通の人の方が理解のない”という疑問が残りますね。多様性を主張するならば、“普通であること”も否定せずに考えるべきかもしれません。
多様性を探求するドラマである一方で、視聴者の感想はさまざま。どこかから不満の声が上がることは避けられないでしょうが、それでも物語が進行することで、さらなる展開が楽しみですね