話題作が揃う今期ドラマの中で、異彩を放っているのが『南くんが恋人!?』(テレビ朝日系)だ。内田春菊氏の同名漫画を原作とした本作は、令和初となる5度目のドラマ化で、今回はヒロインではなく恋人の“南くん”が小さくなる男女逆転バージョンという斬新な設定で注目を集めていた。
しかし、初回放送後、SNSでは予想外の低評価が続出している。
主演を務めるのは、GP帯ドラマ初主演となる飯沼愛とFANTASTICSの八木勇征。飯沼は、TBSのプロジェクト『私が女優になる日_』で1位を獲得してデビューし、同局の看板ドラマ『VIVANT』にも出演するなど、着実にキャリアを積み重ねている。
しかし、本作では木村佳乃、加賀まりこ、武田真治といったベテラン俳優陣に圧倒されている印象が否めず、演技力不足を指摘する声も少なくない。
初回視聴率は、世帯4.6%、個人2.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と、前作『Destiny』の初回視聴率(世帯7.9%、個人4.4%)を大きく下回る結果となった。
他局の編成担当者によると、
「この低視聴率は、今後さらに悪化する可能性が高い」
と懸念している。
初回放送では、南くんが乗った猫のCGがチープで不自然だという意見や、飯沼と八木の演技の掛け合いがぎこちなく不自然だという声も目立った。
テレビ朝日では、これまで『南くんの恋人』を1994年に高橋由美子&武田真治、2004年に深田恭子&二宮和也で連ドラ化し、いずれも好評を博してきた。
しかし、今回の男女逆転バージョンは、視聴者の期待を裏切る結果となってしまったようだ。
今後、視聴者の評価を挽回することはできるのか。飯沼愛と八木勇征にとって、本作が黒歴史となるのか否か、注目される。