当初は低視聴率が懸念されていたNHK大河ドラマ『光る君へ』だが、蓋を開けてみればなかなかの健闘ぶりを見せている。

合戦シーンがなく、登場人物の名前が分かりにくいという懸念もあったが、6月30日放送の第26回までの平均視聴率は10%を超え、健闘ぶりを見せている。

NHKプラスでは、初回放送のユニーク・ブラウザ(UB)数が49.8万を記録し、大河歴代最多となった。その後も各回30~40万回の再生数を記録しており、民放ドラマの配信サービスTVerの収益を凌駕する勢いだ。特に、20~34歳のF1層からの支持が厚いことが分かっており、NHKにとって新たな視聴者層を獲得することに成功している。

合戦シーンがなくなったことで制作費が削減され、1話当たり7000万~8000万円に収まっている。前作『どうする家康』の赤字分を穴埋めするほどの収益を上げているという。

民放ドラマのプロデューサーによると、本作の好調な理由はラブシーンの多さにあるという。ヒロイン・まひろと藤原道長の濃厚なキスシーンなどが、女性視聴者の心を掴んでいるようだ。

好調な視聴率と配信実績を受け、吉高由里子さんはNHKで「女王様扱い」されること間違いなしだろう。今後の活躍がますます楽しみだ。