6月19日放送の『水曜日のダウンタウン』（TBS系）が、芸人を精神異常者かのように揶揄して物議を醸しています。
問題となったのは、番組後半の「病院で目覚めたとき誰もいなくなってたらだいぶおっかない説」という企画。ターゲットとなったのは、今年1月にナダルから説教を受けるドッキリで注目を集めたピン芸人・ゴスケさんです。
ゴスケさんは健康診断のため病院を訪れ、ベッドで眠っている間に院内の人間が全員退避。目を覚ますと患者・病院スタッフが1人もいなくなるという設定です。
しかし、ゴスケさんは一切怯える様子がなく、にこやかな顔で病院を徘徊。「すいませーん」などと部屋を回るも、怯えるどころか「誰もいねぇな」などと満面の笑みを浮かべます。
この様子にスタジオは「怖いなぁ…」「これはこれで怖い」などとコメントし、ナレーションでも「こちらの仕掛けを上回る恐怖のリアクション」と、全く怯えずにこやかなゴスケさんをイジっていきます。
VTR後も、ゲストたちはゴスケさんのリアクションに驚き、視聴者からは「笑うのは防衛本能？」「怖いと逆に笑うって結構あると思うけどなぁ」と理解を示す声も相次いでいます。
一方、ゴスケさんの言動を「猟奇的」「異常」と捉える声も多く、「芸人を精神異常者かのように揶揄している」「行き過ぎた演出で不快」といった批判も噴出しています。
さらに問題視されているのが、VTR内でゴスケさんと仕掛け人を「同性パートナー風の2人」と揶揄する場面です。
この演出には、「同性カップルを茶化している」「差別的な表現だ」といった批判が殺到しています。
番組側は、ゴスケさんのリアクションを面白おかしく見せようとしただけなのか、それとも意図的に同性カップルを揶揄しようとしたのかは明らかになっていません。
しかし、いずれにしても、視聴者に不快感を与えたことは事実であり、番組制作者側は今回の問題について真摯に向き合う必要があるでしょう。
