国民的ロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの最新作「ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎」の開発が進む中、心配な動きが出ています。

5月23日、開発元のスクウェア・エニックスは、スマホ向けアプリ「ドラゴンクエスト チャンピオンズ」のサービスを7月30日で終了すると発表しました。昨年6月にリリースされてから約1年でのサービス終了となりました。

「ドラクエ チャンピオンズ」は、ドラクエの世界で大人数のプレイヤーがバトルロイヤルを行う作品として、シリーズ最新タイトルとして期待を集めていました。しかし、サービス開始から1年足らずで終了することとなりました。

ゲーム業界関係者によると、サービス終了の背景には、ユーザー数の伸び悩みが指摘されています。スマホゲームとしては破格の開発費をかけて制作されたタイトルだけに、なんとかして継続したかったのでしょうが、スクウェア・エニックスは5月13日に発表した直近の決算で、約221億円の特別損失を計上しています。

そんな苦しい状況下で、多額の費用がかかる「ドラゴンクエストXII」の開発にも影響が出かねないという懸念が浮上しています。前出のゲーム業界関係者は、「『チャンピオンズ』の失敗が『ドラゴンクエストXII』の開発に暗雲を垂れ込ませる可能性がある」と指摘します。

「ドラクエ チャンピオンズ」のサービス終了を受け、ドラクエファンからは「もうナンバリングタイトルを出せないのでは」と不安の声が上がっています。

そんなファンの不安を払拭しようと、「ドラクエ生みの親」である堀井雄二氏は5月27日にTwitterにて、「心配をかけているドラクエ12ですが、実はさっきまで、その打ち合わせをしていました」とコメントしています。

「ドラゴンクエストXII」の開発状況については、現時点では明らかになっていません。しかし、「ドラクエ チャンピオンズ」のサービス終了が、開発に影響を与えている可能性は否定できません。

国民的RPG「ドラクエ」の最新作の開発が順調に進められるのか、今後も注目です。