バンド「ゲスの極み乙女。」などのボーカル・川谷絵音(35歳)が、2日深夜放送のABCテレビ系「EIGHT-JAM」に出演。愛してやまないミュージシャンについて語り、大きな話題となっている。

番組内容と川谷絵音の発言
番組では「アーティストが語りたい4人の天才」と題し、川谷を含む3人の実力派ミュージシャンが、天才と感じる同業者を紹介。

川谷は、2006年にメジャーデビューしたバンド「APOGEE」の永野亮と、もう1人の名を挙げた。その人物は、バンド「ゆらゆら帝国」のボーカル・ギター担当である坂本慎太郎だった。

川谷と坂本との出会いは、五島列島の祖父宅のケーブルテレビで見た「タコ物語」という曲のMVだったという。

「奇っ怪なメロディーに奇っ怪なフレーズで、聴いたことがないというか。おかしな格好の人たちがおかしな音楽をやってるなって、高校生ながらにビックリして。別にいいって思わなかったけど、なんか気になる」と、当時の衝撃を語った川谷。

その衝撃は、上京のきっかけにもなったという。「ライブ映像を見たらぶっ飛んでしまって。“これだ!東京に行ったら絶対にライブ見る!”と思って上京したんですよ」と明かした。

中でも、坂本への敬愛は格別だった。川谷は、「それまで全然聴いてないジャンルだったんで、これを機に同じギターを買って、大学生の時にゆらゆら帝国のコピーバンドもやった。坂本さんのピンクのパンタロン(に感化されて)…僕も当時ずっとピタピタのやつにピンクのパンタロン履いてライブやってた」と告白。そのスタイルは、「2012年ぐらいにやめた。“変”って言われて」と打ち明け、笑いを誘った。

さらに、坂本ソロ楽曲「まともがわからない」(2013年)について、「坂本さんの言葉って簡単で芯を食ってる」と称賛。原曲がわからないほど激変する天才的なライブアレンジについても熱く語った。

本人との交流はないものの、「(都内の)国分寺で目撃情報があるって聞いて、国分寺に引っ越しました」と坂本愛をアピール。「会えるかもっていうよりは、同じ所で過ごしたら何か変わるかもしれないと思って…」と語り、「何回か見かけたことがあったんですけど、声は掛けられなかったですね」と打ち明けた。

「声かけたらとんでもないことになりそうですよね」と尋ねるサバンナ・高橋茂雄に、「そうですね、殺されんじゃないか…」と冗談を飛ばし、スタジオを笑わせた。