日本テレビで昨年10月期に放送された連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題を受け、同局は31日、社内特別調査チームの調査結果を報告した。

報告書によると、芦原さんはドラマ化の条件をめぐり、関係者とやり取りを続けていた。

SNSでの投稿

2023年12月25日:脚本家が自身のSNSで、芦原さんが9、10話の脚本を書くことになった経緯を投稿。
2024年1月26日:芦原さんが自身のブログで、ドラマ化の条件がなかなか守られず、脚本の修正に苦労したり、最終的に自らが執筆したりした経緯を明かした。
2024年1月28日:芦原さんがX(旧ツイッター)に「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。」と投稿した後、SNSの一連の書き込みを削除。
 

芦原さんの心情
報告書によると、芦原さんはドラマの制作過程で、以下のような心情を抱いていたことが明らかになった。
原作の内容が大幅に変更されることに不満を持っていた。
自身の意向が十分に反映されていないと感じていた。
脚本家によるSNS投稿で、自身の貢献が軽視されていると感じた。
 

日本テレビの対応
日本テレビは、今回の問題について謝罪し、再発防止に向けて以下の取り組みを実施すると発表した。
原作者や関係者とのコミュニケーションを密にする。
契約内容を明確化する。
制作体制を見直す。
 

石澤顕社長のコメント
「今回の件で、芦原先生をはじめ多くの方にご迷惑をおかけしました。深くお詫び申し上げます。二度とこのようなことが起こらないよう、再発防止に努めてまいります。」

この問題は、ドラマ制作者と原作者の間に生じた認識の違いや意思疎通不足が原因で起きたと考えられる。

今後は、双方が互いの立場を尊重し、しっかりとコミュニケーションを取ることで、このような悲劇が繰り返されないようにすることが重要だ。