特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」のJK(ジェイク)役で知られる俳優の土屋シオンさん(31歳)が、急性骨髄性白血病で余命1ヶ月と診断された少年への支援活動について、自身の考えをX(旧ツイッター)で発信しました。

この事の発端は、SNS上で拡散された1人の母親の訴えでした。白血病と闘う息子のために、仮面ライダー俳優からのエールを呼びかけたのです。この呼びかけに多くの俳優たちが反応し、少年へメッセージを送りました。

しかし、この俳優たちの行動は賛否両論を呼びました。土屋さんもこの問題について、複雑な思いを吐露しています。

「公の場で大きな声で抱えきれない看板を背負うべきではなかった」

土屋さんは、俳優たちが公の場で支援活動を展開したことについて、「公の場で大きな声で抱えきれない看板を背負うべきではなかった」と指摘します。

その理由として、「結果として話が大きくなりすぎて、守りたかったはずの人に、看板にヘイトが行ってしまった」と述べています。

実際に、この支援活動に対して批判的な声も上がっていました。また、少年本人が望まない形での注目が集まってしまったことも懸念されます。

 

「個人の人間として寄り添うべきだった」

土屋さんは、俳優たちが「一個人の人間として寄り添うべきだった」と主張します。

「仮面ライダーという看板を背負うのではなく、一人の人間として、そっと寄り添うことができたのではないか」

公の場で大きなアクションを起こすのではなく、静かに、個人のとして少年に寄り添うことが大切だったと訴えています。

 

土屋さんは今回の件を通して、「人助けを綺麗事やエンタメにしてはいけない」と強く戒めます。

助けたいという気持ちは大切ですが、その方法を間違えては本末転倒になってしまいます。 

 

「改めて、命の大切さを、エンターテイメントの力と責任について考えさせられる出来事でした」

土屋さんの発信は、多くの人々に考えさせられるものとなりました。

今回の件は、私たちにとっても他人事ではありません。

困っている人がいたら、どうすればいいのか、改めて考える必要があるでしょう。