チケットの不正転売は、興行主の事前の同意なく、反復継続の意思を持って、販売価格を超える金額で売ることが要件とされており、違反した場合には1年以下の懲役または100万円以下の罰金、またはこれらの両方が科せられる可能性があります。

今回のケースでは、ハロー!プロジェクトのライブチケットを定価を超える価格で転売した疑いが持たれており、警察が過去の取引履歴を調査して摘発に至ったようです。このような摘発は今後も続く可能性があるとされています。

また、チケット転売に関する法律は、転売するつもりのない購入者が処罰されないように設計されており、不正転売に該当するかどうかの明確な基準がないため、抜け穴が多いとされています。仲介サイト側は規約で不正転売を禁止しているため、規約違反の出品をした出品者の責任としています。

転売に対する姿勢は運営次第であり、アイドルのコンサートなどではファンは平等であるべきという考え方がありますが、高額でチケットを購入することに納得している購入者は警察に通報することはないため、実質的に転売について通報して警察を動かせるのは興行主が中心になります。現行法のもとで、転売の摘発に対して積極的になるか否かの選択権は、それぞれの運営に委ねられているということです。