師走の週末は 其の弎 | ゑびすたろうのブログ

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さてと本日は、蟄居週末の最後のお話でも・・・

昔と違って今はプラモデルを含めて鉄道模型も『ありえないっ‼️』というモノが商品化される良い時代となり、今回購入した商品も其の類の代物だったりしまっす( ^ω^ )

今回購入した商品は、富山地方鉄道市内線の7000形のNゲージ車両の二種類・・・
一台は、富山地方鉄道のオールドカラーで、もう一台はJR九州のイベント列車の『ななつ星』や
『ある列車』の
デザインで有名な水戸岡鋭治氏プロデュースのクラシカルとモダンをコンセプトにしたレトロ電車と呼ばれる7000形の二両です。

因みに実車はこんな感じです ( ^ω^ )

こちらは水戸岡鋭治氏デザインのレトロ電車。
車内は大幅にアコモデーションされていて、座席前にはテーブルまで付いおりまっす (๑・̑◡・̑๑)

カラーリングも今までの富山地方鉄道のカラーリングと違い、かなりオシャレな感じ・・・
富山地方鉄道のロゴもご覧の様にポップとなり、
富山地方鉄道を地元民は地鉄(ちてつ)というのですが、そのロゴまでご覧の様な感じとなっておりまっすっ‼️
もう一両の実車は、下の写真の右側の整備工場内にいる奴・・・

地鉄7000形は都電(東京都交通局)8000形をベースとして1957年から導入され、今でも10両が在籍しているのですが、7000形の次に1995年から導入した8000形や
2009年から導入された超低床車両である新潟トランシス製の二連接車デ9000形・
CENTRAM(セントラム)や
2010年から導入されたアルナ車両製の超低床三連接車両であるT100形・サントラム (SANTRAM)などが順次配備されている事もあり、7000形は水戸岡鋭治氏のデザインしたレトロ電車以外の引退は時間の問題・・・
尚、今回の富山地方鉄道市内線車両の撮影地は、富山地方鉄道・南富山駅に隣接する車両基地で撮影いたしまた。
(危険ですので撮影に際しては、必ず許可を取ってから行ってください‼️)

こんな感じで、広島電鉄に次ぐ日本海側最大の路面電車網をもつ富山地方鉄道ですが、これだけ力を入れている訳は、
少子高齢化と核家族化により、親と同居をする家庭が加速度的に少なくなり、特に地方ではモータリゼーションの影響を色濃く受けている事もあり、どこに行くのも車・・・

大店法廃止の絡みもあり近所にあった商店街は淘汰され、郊外にある大型SCに車で買い物をする事の先にあるのは、加齢による免許返納で生じる買い物&通院難民化となるわけで、都心部ならそこそこの交通インフラがあるので何とか事が足りるかもしれませんが、地方では死活問題・・・

富山市が提唱するスモールシティ&コンパクトシティは、平成の大合併で巨大化した富山市の市民を中心部に集約し、車に頼らない公共交通機関での移動を促し、快適な生活環境を実現するという絵に描いたよう餅の様な話なのですが、其の中核となるのが今回わたしが購入した市内線軌道車両だったりする訳です。

戦後、日本各地で復興のシンボルとなった路面電車は、後に台頭する自動車に飲み込まれ、私の住む川崎市では1969年(私が幼稚園の時)に廃止となってしまいました・・・

ですが自動車よりもはるかにエネルギー効率が良い粘着式軌道は、co2排出もしないゼロエミッションな交通機関であり、人はもちろん大量の荷物を安全に長距離輸送する事が出来る理想的なこれからの交通インフラの要となるのは言うまでもなく、現にロジ大手の佐川急便は自社専用の貨物電車であるM250(在来の東海道線内最速)を使い、
大阪⇆東京の荷物輸送を行っていたり、

クロネコヤマトも大型コンテナによる長距離輸送をJR貨物に委託して
顧客より依頼された荷物をトラック輸送よりも安価に安全に輸送する方法にシフトしています。

また、愛知県にあるトヨタ自動車は、リードタイム(顧客納期)短縮の為に車をコンテナを用いて鉄道輸送する方式をとっていて、
私も帰宅時の大船駅で、この編成の貨物列車をよく見かけます・・・

ちょっと話が逸れちゃいますが、北海道⇆本州の貨物輸送に北海道新幹線を使う計画もあり、
これから長距離の貨物輸送は、co2をたらふく出して事故リスクが常に付き纏うトラック輸送ではなく、規格化&システム化された鉄道輸送がメインとなるのは自然の流れだと思いまっす ( ˘ω˘ )

といった感じで、たかが鉄道模型を購入しただけなのにかなり大風呂敷を広げてしまったことは否めませんが、長らく街の邪魔者扱いされてきた路面軌道線や手軽さから内燃機関のトラックに長距離貨物輸送の座を譲っていた粘着式鉄道ですが、高齢による免許返還に付随する移動手段の喪失やゼロエミッション政策が全世界的に進む中、再度鉄道の時代がやってくると確信している感で、本日はこの辺りで失礼いたします m(_ _)m