よろこびのうた | ゑびすたろうのブログ

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本日はちょっと考えさせられる話でも・・・



COVID-19大禍で自宅蟄居している時に、ちょっとした書籍がきっかけで調べていた福井県に今でも数多く残る部落火葬場の跡の所在。

現在は基本的に自治体の指定する場所でしか火葬ができないのですが、昔の地方では土葬が主な埋葬方法でありました。

ですが現在でも法律上は土葬でも火葬でも埋葬するのは埋葬法上は違憲ではないのですが、衛生的側面からも火葬が主であることは変わらず、土葬には自治体の承認が必要な事と、墓穴は2m以上掘らなければいけない事や霊園ではまず許可が下りないので自ら埋葬地に移り住み埋葬用の敷地を確保しなければならない等の面倒な手続きがあるので、地方でも火葬をするのが普通となっています。

因みに土葬を許可している自治体は、山梨県、岐阜県、茨城県、宮城県、栃木県、鳥取県、高知県、北海道などの一部の地域です。

さて、昔の火葬はというと現在のような効率の良いガスや化石燃料を使う荼毘ではなく、青松葉、松の丸太、薪、柴、藁(わら)、莚(むしろ)を使う方法で実施されていたのは言うまでもなく、失敗が許されない仕事という事で隠亡(おんぼう)頭と隠亡衆(以降、火夫)というと火葬の専門職が火葬全般を取り仕切るのが私の読んだ本に書いてあったのですが、
実は福井県では、火葬を執り行う火夫の中に家族が入る慣しがある部落があったそうです。

人間はどんなに偉くても金持ちでも必ず死を迎えます・・・

でも、もう少し人間の遺伝子解析が進み、
細胞修復を行うテロメアを伸長させるテロメラーゼの組み替えが成功すれば、現在の人間の最長寿命と言われる120年を超えて生存できるかもしれませんが、その代償として間違った方式をを採用することにより正常細胞のガン化の恐れがあり、まだまだ研究&実験が必要となりますが、成功すれば秦の始皇帝の望んだ
不老不死が手に入るということになる訳です。

まぁ、人間は終わりがあるから一生懸命に生きると思うのですが、自らの終焉を調整出来るようになったら一体どうなるのかは想像もつきません ・・・

因みに私的には人生は50年であり、後はロスタイムだと思っておりまっす (´ω`)

さて、今回なんでこんな話をしているかと言いますと、緊急事態宣言発令時にリモート(テレワーク)で作業する案件の打ち合わせの為に出社していた女性の後輩から、一冊のコミックをもらったことに起因します。

そのコミックは『よろこびのうた』という題名で、
内容は2005年11月に福井県で実際に発生した『福井火葬場心中事件』という老老人介護に疲れた子供のいない老夫婦の夫が、使われなくなって30年以上経つ部落の火葬場跡で夫婦で自らを火葬にして心中した老夫婦の物語・・・

当時の福井新聞の紙面は入手できなかったのですがどうやら事実。

とても仲の良い夫婦だっようで、実施一年前から計画を立てて実行したようです。

これから日本が直面する超高齢化社会・・・

理由はともかく、子供のいない夫婦が決して少なくない現在の家族構成の待つ先は、老老人介護家庭の顕著化だと思います。

老老人介護を回避するには老健、特養に入所させる手もあるのですが、現在私が母の施設費用として支払っている金額が年間200〜250万円の間で、10年間支払えばいくらか・・・

これが夫婦共々とすれば二倍・・・

老いたものが老いたものを介護し、その介護対象の伴侶がどんどん壊れていく姿を見ていく生活は、正直な話をすれば考えるに耐えられません・・・

尊厳死や安楽死がなかなか認められない日本では、互いに人生の最後を愛した人と一緒に迎えたいと思っても、それを実際に行ってしまったら『心中』として処理されてしまうのが事実・・・

それは現社会では許されない反モラル的な行動だとしても、当事者にとって生きることが正義と言う第三者が口を挟むことの出来ない深淵の中にある真実であり現実のような気がします・・・
死も救い・・・
そんな選択肢もあると私は感じました・・・

皆さんはどう思われるでしょうか・・・