資本主義+民主主義国家の国民は、
個々が資産をめぐって競い合い、妬み合う社会で暮らし、
格差が生まれた場合、貧者は貧者どうしで足を引っ張りあう。
苦境にあっても、団結し力を合わせ、助け合うことが困難である。
権力を掌握しているのが、為政者なのか、資本家なのかも見えにくく
孤立した人間は追い詰められると、一人で自爆し消えていく。
共産主義+社会主義国家の国民は、
独裁者によって虐げられていることが多く、表現の自由も奪われている。
しかし、同じ境遇に置かれている国民どうし、仲間意識は強い。
飢饉など生死に関わる事態が発生したときには団結し
命をかけてデモやストライキを起し、国家に抗議する。
結果、弾圧されたり、粛清にあったりすることも多いが、
独裁者の力が弱っている時期に、国民が総出で立ち上がった場合
国家は終焉を迎える可能性も高い。
今後、望まれる体制としては、
以上のさまざまな主義、それぞれの利点を生かした体制があげられる。
独裁者が生まれないような政治システムであることが必須であり、
かつ、一部の資本家が富を独占するようなことも許してはならない。
各自の能力に応じて、適材適所を図りつつ、
より民主的、より共産的な体制をつくることが望ましいのではないか。