正月三ヶ日も終わってしまいましたが新年あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願い致します。
というわけで、シシゴランとついでにカイマンダの話でもしようぜ!
獅子超獣シシゴラン
身長:57m
体重:3万3千t
邪神超獣カイマンダ
身長:61m
体重:1万t
(演)河合徹、久須美護
※OPクレジットは「阿合徹」ですが河合徹さんの誤植と思われます
超獣の担当は明記されていません
(河合さんがシシゴランか?)
ウルトラマンA
第41話:冬の怪奇シリーズ 怪談!獅子太鼓
脚本:石堂淑朗
監督:鈴木俊継
特殊技術:川北紘一
■怨念から生まれし超獣
新太少年の父は獅子舞の名人だが、獅子舞を馬鹿にする人間を憎み天罰が下るよう「カイマ様」に願っていた。
梅津ダンら友達と遊んでいた新太がふざけて獅子舞を被ると取れなくなってしまった。
獅子舞の眼が怪しく光ると父が太鼓を叩き始め、新太は獅子超獣シシゴランと化し暴れ始めた。
全ては父が怨念を込めたカイマ様こと邪神超獣カイマンダの呪いだった。
子供が変身させられたシシゴランはなかなかヘビーな設定ですが、物語の焦点は父が抱く「めでたい獅子舞を馬鹿にする人間への怨念」に当たっています。この辺り実にウルトラマンAらしい視点です。
カイマ様(カイマンダ)の像
父役・堺左千夫さんの怪演も見所
ヤプール時代から人間や動物の怨念を利用した超獣が幾つか存在していました。
石堂さんの脚本回が中心となった第4クールには更に増えます。
後のウルトラマン80に登場するマイナスエネルギー絡みの怪獣を思わせますね。
■暴れる獅子
シシゴランはわかりやすくて語感の良いネーミング、獅子舞の超獣だと一発でわかる見た目、街をガンガン破壊して進む暴れっぷり等、父の怨念に焦点が当たっているとはいえ十分に存在感を発揮します。
両目を怪しく発光させる爆破能力と、口からは吐く火炎が武器。
本編で特に描写は無いがその目は人間が見ただけで気が狂ってしまうという裏設定があります。
怪獣の足元カットが好きだから今回は沢山観ることができて嬉しい!
足で一分間に車を60台プレスできるそうな。
一つだけ不満を挙げると、せっかく太鼓の音に操られ暴れているのだから獅子舞らしさをもう少し表現して欲しかった。
獅子舞と怪獣着ぐるみでは構造が全然違うから難しいとは思いますが。。。
それかビルに噛みついて破壊するか、エースとの戦いで噛みつき攻撃をさせても良かったかも。
■荒ぶる邪神
太鼓の音がシシゴランを操っていると気付いた北斗を抹殺すべくカイマ様の像が正体を現す。
カイマ様の正体カイマンダは光背から炎を吹き出し、更には口から火炎も放射する(撮影的にも)危険な奴だった!
2話前にこんな危険なことやったばかりなのに懲りてないエーススタッフ。
■執念
北斗はウルトラマンエースに変身するが二対一の戦いを強いられる。
川北監督の回はミニチュアやその魅せ方に力を入れ戦闘シーンに彩りを添えてくれます。今回は特に凄いです。
エースはパンチレーザーとグリップビームでカイマンダを倒した。
ところが、シシゴランは元に戻らず、父も変わらず太鼓を叩き続ける。
カイマンダの催眠術の強さは勿論、父の怨念の根深さも同時に描いているように思えます。
エースという番組で描かれる人間の怨念には並々ならぬものがあります。
竜隊長が太鼓を撃ち落としたことでようやく父の動きが止まり、シシゴランの力が弱まった。
さあ、あとは新太の姿に戻してあげるだけだ!
普通にメタリウム光線で倒しちゃったよ
…これで何事もなく新太の姿に戻りますw
普通ならその場限りの特殊光線でも使って元に戻しそうだが、こういう力技はエースらしいっちゃらしいですw
シシゴランはしぶとく大健闘を見せた超獣だったと言っていいでしょう。
こうして正気に戻った新太と父はTACの作戦室で獅子舞を踊り、TAC基地の魔除けをするのだった。めでたし♪
そう言えばこのあとTAC基地が襲われることはありませんでした。
■おまけ
1話前の『パンダを返して!』より山中隊員から一言
「北斗ぉ、まだ初夢の続きを見てんじゃないのか」
みんなも山中隊員にどやされないよう気を引き締めお仕事学校など頑張ろうな!