そうだ、せっかブログを立ち上げたならこれは残しておきたい。忘れたくない。
急に思い立ちtwitterで自分のつぶやきを遡ってまとめてみました(最近はアナリティクスのおかげで遡りやすくなったね)
毎週金曜24:00放送『高寺成紀の怪獣ラジオ』10/30、11/6放送分の回。
この2回は『仮面ライダークウガ』主演・五代雄介役のオダギリジョーさんが、ラジオのパーソナリティー高寺成紀さんと改めてクウガを語るという内容でした。
クウガの東映側プロデューサーでもあった高寺さんは怪ラジで8回に渡って「クウガ15周年記念スペシャル」を敢行し、オダギリさんの出演は大トリだったのです。
オダギリさんには以前から「クウガを黒歴史にしているのでは?」という声が一部で挙がっていました。
そうでないことは過去の発言から明白でしたが、どういうわけかこの風説も一部では根強かったのです。
そんなオダギリさんが怪ラジに出演してクウガを語るというのだから放送前から仮面ライダーファンの間で大きな話題を集めました。
■復活
まず10/30放送分から印象的だった部分を。
怪ラジが始まりクウガ主題歌が終わると、いつものように高寺さんの声が聴こえてくる。
そこから微かに漏れ聞こえるオダギリさんの笑い声。もうね、これだけで震えたよね。
普段ウルトラマンの話ばかりしている僕ですが、これでもクウガファンの端くれですからオダギリさんが黒歴史にしてないことくらいは知っていましたよ。常識だよそんなの。
でも、まさか怪ラジに出演されるとは思っていなかった。
怪ラジに出演するということは、何かの取材やTV番組でクウガの話を振られて応えるのとは訳が違う。
どっしり腰を下ろして高寺さんを前にしてクウガを語るということです。
主演ドラマ撮影中であるはずのこの時期に、そこまでする時間はさすがに無いのではと考えていました。
ところが、蓋を開けてみればオダギリさんは出演するどころか全49話を見返していました…!
オダギリさんのクウガへの思い入れや高寺Pとの信頼関係を見くびっていました。本当に申し訳ない。
(これはオダギリさんに限った話ではなく、クウガ15周年期間のゲストだった石田秀範監督、七森美江さん、葛山信吾さんも一部だったり全話見返していました。鈴村監督は見返したと言ってなかったと思いますがかなり細かい部分まで語ってくれました)
クウガ以降のオダギリさんは雄介のイメージから離れて独特の魅力を放つようになりましたが、怪ラジで語るオダギリさんの声だけ聴くと「あの時の五代雄介」そのものであるような気がしてなりませんでした。
脳内では完全にこの五代雄介が喋っていた
■戦場
クウガ対グロンギの戦闘シーンには並々ならぬ緊張感があります。
これはアクションや演出も勿論ですが、オダギリさんによる壮絶なアフレコの力も大きいのはクウガを観た人なら理解できると思います。
一体どんなアフレコをしていたのか長年気になっていました。この話聴けたらいいなぁと密かに願っていたのですよ(怪ラジサイトに質問を送る度胸は無かったw)
今回なんと僕の望み通りオダギリさんが語ってくれました。
「アフレコはなるべく現場での芝居に近付けたい」
「リアルにやりたい」
と考えていたオダギリさんは熱心にアフレコに取り組み、気を失うこともあったという。倒れた時のために椅子まで用意されていたという。
壮絶な演技ではなく本当に壮絶だったんだ……言葉にならない、泣きそうだった……
■自分
つづいて11/6放送分から。
オダギリさんが印象的だったシーンとして第14話『前兆』(脚本:井上敏樹、監督:石田秀範)の
「蝶野さん、生きてますか?生きているなら、生きていることを自分で楽しくした方がいいと思うけどな」
の台詞を挙げました。
クウガファンにも思い出深いシーンの一つですね。
撮影の時期がちょうどオダギリさんの誕生日(2月16日)あたりだったらしく、ホームページに寄せられた沢山のお祝いメッセージを読み気持ちを昂ぶらせてから臨んだ撮影だったそうです。
そんな思い入れがあったため記憶がそこで止まてしまった。良い演技をしたつもりでいたが、改めて見返したら当時の未熟さを思い知ったそうな。
んーそうは感じませんでしたけどw演じたご本人さんならではの思い出話が面白かったです。
蝶野とクウガ
10月に出演された葛山さんもクウガを見返して反省反省と繰り返していましたが、役者さんたちのご自身を見直す姿勢は視聴者の我々とは全く違いますね(当たり前か)
考えてみれば、昔の自分の姿が映像として残って誰にでも見られる状態にある仕事ってとんでもない話だよね。10数年後に自分の仕事してる姿なんか見たくないよw
■空我
リスナーさんからの「オダギリさんにとってクウガとは?」との質問に
「番組として尊敬する」
「クウガは大事」
と答えたオダギリさん。
「クウガは大事」この言葉を聴いて、安堵したというか、感極まったというか、とにかく言葉では言い表せない感慨にふけってしまった。
twitterでは「クウガは大事」とそっけないつぶやきしかできないダメダメな僕でした。
もうねこの言葉が聴けただけで十分だよ。他には何もいりません。クウガに熱中した人にはきっとわかってもらえると思います。
■雄介
「40歳になった雄介はさすがにちゃんとした職業に就いてないとやばいですよね」
というオダギリさんの発言には爆笑したけど重要なのはその後
「再び五代雄介を演じる可能性はありますか?」
という質問に
「脚本次第でしょうね。面白い作品なら出るかもしれない」
との答え。
率直に言って嬉しかったです。
ただ、完全に個人的な意見ですが
「その後の五代雄介は見たくない」
という気持ちの方が強いです。
僕の中ではクウガは別格過ぎてて「その後の五代雄介」は妄想の世界に留めておきたい。
小説版クウガすら怖くて未だに手が出せてないからねw
荒川稔久さんを信用していないという話ではなく思い出は思い出のまま残しておきたいの!
ほら小学生時代に憧れていた女の子に何十年後かの同窓会で会うのは怖いとかそういう感覚に近いかな?ちょっと違うか?w
「クウガは大事」オダギリさんがこの言葉を伝えてくれただけでもう本当に満足です(大事なことなので2回)
あ、「その後の小野寺ユウスケ」なら観たいかもw
あれはあれで別物のクウガとして好きだし村井良大くんが頑張ってくれたしね。
■恩師
放送終了後、怪ラジブログに掲載されたオダギリさんのコメントが素敵なものでした。クウガファンにはこちらも是非読んで欲しいです。
聞き手がリーダー(高寺さん)だったからこそ話せたというオダギリさん。
「この世界に入って最初に出会った信頼することが出来る大人」
「最初に出来た友達」
である高寺さんを前にしてクウガを語ることは、オダギリさんにとっても大きな意味のある時間だったようです。
怪ラジで語った言葉に嘘はないと思います。
高寺さん、仮面ライダークウガ・五代雄介を世に送り出してくれて、そして五代雄介と再会させてくれてありがとうございました。
これからの怪ラジも楽しみにしています。
みんなもアプリをダウンロードして調布FMの怪ラジを聴こうぜ!毎週金曜24:00(土曜0:00)~放送だよ!
リアルタイムで聴けないなら土曜18:00頃から一週間アーカイブが公開されているよ!
※今回の記事に使用した画像は今は亡き仮面ライダークウガ・テレ朝公式サイトに掲載されていた画像です。画質は良くないけれどわりと貴重かも?