燐とレヴィーナの融合過程のお話

フォレストⅠとフォレストZEROの中間のお話


外伝:燐toレヴィーナ

ウィーンとカプセルが開く音

私はゆっくりと起き上がる

目を開けるとそこには

私が寝ていた以外のカプセルが横に並ぶ

”コード0002名前を!”

頭上のスピーカーより声がする


”ボク、レヴィーナってことでいいんだよね?”


私ではなく私の中の別のものがそう発する

しばらくの間ソフトウェアの設定というものを

私に施しているみたいだが

よくわけがわからない

聞き取れる単語でそう解釈しているが

それがどんなものなのかは私にもわからない


”わー軽くなってる次は室内練習所での訓練だよね”


何がうれしいのかレヴィーナと呼ばれる私は

ここでの生活に満足しているようだ


レヴィーナは気づいていない

ここの人間の心の中を


私には見える、レヴィーナはただの研究材料。

同列には扱われていないということまで


悪意が目の前にまで届くときに叫んで助けてあげたくても

声なんて届かない

私は中から眺めているだけだ


でも、私が生まれたってことは

私はレヴィーナのもうひとつの記憶なのかもしれない

ただ、体が動かせないのだから

確かめるすべはないが


”戦闘訓練”


それが終わると

レヴィーナは決まって

窓口のようなトコヘ行く


”ライナちゃん

強くなれればここから出してあげられるよ

ボクがんばるから!”


毎日繰り返される台詞


ここにいるのも1年2年のことじゃないだろう

レヴィーナを通して研究日誌を覗き込むが

そこにはもっと昔の日付から

今に至るまでが書き込まれている


”愚かな人形”


私はレヴィーナをそう呼ぶ


でも、そんなレヴィーナの中から出られない私も

人形なのかもしれない


ただ、私が意識を持ちはじめた時点で

レヴィーナの止まってた時間は動き始めたのかもしれない


なぜなら、最近のレヴィーナは”考える”コトをはじめたのですから

(続)