旧函館区公会堂
(きゅうはこだてくこうかいどう)
以前記事にしたのですが、主に外観などの内容だったので、改めて記事に。
細かい説明とかは以前の記事にオマカセして、書いてない事や新たな発見などを今回の記事にします。
以前の記事
2018年10月から約2年半をかけて改修工事が行われました。
地元の方や何度も函館へ足を運んでいる方だと気が付くのですが、建物の色が微妙に違うんです。
以前
今
壁の横板の色が以前の方が明るい感じで、トリミングのバイカラーがより濃く黄色を発色してる。
どうも建築当初の色はこの改修後の色に近いと言う事で、ある意味「元に戻した」感じなのかもしれない。
壁板が少し暗くなった分、この黄色が目立つ。
どっちがいいかと改修直後は話題になったが、恐らく今ではこの色が当たり前になっているかもしれません。
公会堂の大きな”ウリ”としたら2階のホールだ。
天井も高く、当時の装飾がそのまま残っているかの様なレトロ感。
併設の衣装館でドレスをまとってここへ来れば、気持ちはタイムスリップ間違いなしだ。
ベランダから眺める函館湾も、他のトコロから見る景色とまた違う趣だ。
公会堂の中の部屋割りなどは恐らく昔のままだと思います。
各部屋には当時の電話や家具なども配置されていて、それらを見て想いを馳せるのも楽しい。
そんな中で、私が好きな場所が1階の奥にある廊下だ。
私はここでタイムスリップしちゃう感じを味わうんですよね。
廊下の写真を撮っていた時、たまたま遭遇したボランティアガイドさんに話しかけられて面白い事を教えてもらいました。
廊下の床板に映った窓ガラス越しの太陽の光なのですが、よく見ると窓ガラスごとに光の映り方が異なっています。
これは窓ガラスがスリガラスや模様が施されているのではありません。
窓のガラスは一見、全部普通のガラスなのですが、昔のガラスは素材がそれほど良いモノでは無く作りも荒かったので製品が均一では無く(ガラス表面が平らでは無い)、この様に光を通すと波打っていたりモザイクみたいになってしまうのだそうだ。
写真の左手前は綺麗なのですが、これは新しいガラスに張り替えた証なのだ。
つまり、写真で波打っている部分のガラスは昔のガラスのまま残っていると言う事になるんです。
リアルにガラスが当時から現代まで時を飛んだ感じで、よりこの廊下が好きになったのです。
ガイドさん、ありがとうございました!
多分、この旧函館区公会堂の中でも私の様に「ここがいい!」って場所は皆さん違うと思います。
ベランダからの眺めもいいですしね。
そんな「私だけの公会堂」を探してみては・・・
改修後の入館:2023年春
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