「ツーリストシップ」で、
旅先から好かれる人に
なってみませんか
田中 千恵子
以前、ネット記事で見かけて気になって記事にした書籍。
買って読みました。
正直、大枠の内容を聞いた感じだと「そんなに書く事あるの?」って思っていました。
思っていた様にそれ程情報量的には少なかった。
ですが、言いたい事はタイトルの『「ツーリストシップ」で、旅先から好かれる人になってみませんか』だけでは無かった。
大きくは
①そもそも観光とは
②ツーリストシップとは何ぞや
③酷い観光客事例とツーリストシップ
④ツーリストシップやろう
⑤ツーリストシップ広めたい&仲間になって
とわかれた内容で、①~④は大方の内容は想像していた感じではあります。
が、メインは⑤なのかもしれません。
スタートしたばかりのツーリストシップ、賛同者はもちろん、強力して一緒に広めてくれる方やスポンサーを募集していると言うのが核なのかもしれません。
この書籍を読む人は最初からオーバーツーリズムとかに対して何らかを感じていたりする人だと思うので、それを感じていない(または±0)人達の方が多いと感じているであろうから「私がやらねば」と言う感覚になるかもしれない。
少なからず私は感化された。
私の場合、最初から「函館観光」視点でこの本を読んでいた。
函館と言えば観光地としての名前は有名な方だと思う。
その地へ行く私は「観光客」として行く。
お店に行けば時々観光客についてやインバウンドの話になったりする。
また、地元のラジオ局がインターネットで聞けるのもあり、SNS等で繋がった人からたまに観光客・インバウンドについて囁かれるのを見て、地元の人の声(一部)をチェックしていた。
コロナ禍前の話だと、観光客として行っても観光客の半分以上はインバウンドって言うのを耳から感じる。
函館の観光地で飛び交う言葉は日本語よりも外国語が多い。(声が大きいって言うのもある)
そう、インバウンドがいなかったら函館の観光事業は今よりもすたれていた可能性は高い。
軽い言葉になってしまいますが、観光客・地元観光業・地元住民、三者全てがwinwinwinになるのが理想。
その三者のポジションも含めて、この本はツーリストシップを語っています。
一個人として「ツーリストシップ」を発揮するのはもちろん実践して行こうとは思うが、これをどう人に伝えて行けるのかを考えると難しく思ってしまう。
私が出来る事は、地元住民の皆さんとの会話で、また観光事業に従事する方たちと接して、こんなスタンスの観光客がいるよって事を地道に見せて行く事ぐらいしか出来ないかも。
でも、それこそがツーリストシップなんでしょうけどね。
本の筆者である田中千恵子さんはテレビのニュースバラエティ番組などにも出演して、この「ツーリストシップ」と言う言葉を広げようとしている。
ネットではちょっと叩かれた事もあるらしいけど
ツーリストシップを発揮する行動って日本人からしたら割と身近な内容ではあると思うんですよね。
例えばサッカー日本代表が海外で試合をするとロッカールームを綺麗にして帰る&サポーターはスタジアムのゴミを拾って帰る、これの観光版がツーリストシップなだけだ。
家だと使い終わったバスタオルやフェイスタオルを洗う様に一カ所にまとめるのと同じで、泊った宿でも使い終わったタオル等を一カ所にまとめておく、それだけでもツーリストシップの一つだ。
大げさな内容かと思えば普通のマナーだったり、こうやっておくと楽かな?とか、あからさまに「それはダメでしょ」って事をやらないだけでもいいんだと思う。
あまりツーリストシップは何ぞやの話はしていませんが、ザックリは皆さんが想像する様なモノだと思います。
それをどの様に発揮するかの例や、先ほど書いた三者ごとのツーリストシップをチェックしてみたいなって思った方は、本を読んでみてはいいかもしれません。
また、このツーリストシップを広めたいと思う”かもしれない”人や企業の方は是非読んで、作者主催の団体へ連絡してみて下さい。
本心としては・・・・観光立国を打ち出しちゃった日本だからって訳じゃなく、この本の内容程度は当たり前に出来ていていいと思いますし、育ってきた環境からも日本人が一番実戦しやすい様な気がする。
日本から発信して世界へ・・・・広がればいいけど、昨今のオーバーツーリズムの現状を見ちゃうと前途多難だ。
私は私の出来る事をやろう。
マワリだけでもにこやかになって、それが少しでもふくらめばいいな。
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