【小説】きみの友だち | 〇〇の様なモノ

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きみの友だち 

重松 清

 

ラジオパーソナリティさんが「今、これ読んでます」とTwitterにあげていたので、読んでみました。

 

なんとなく書こうと思っていた曲のベクトルが近いかなと思って作詞の参考になどと思ったけど、それはどこかへ飛んでしまった(笑)

 

これ原作で映画も作られているみたいですが・・・・動画サイトでちょっと探してみた時にふと一昨年見た少女邂逅を思い出した。

 

ネタバレ的な事は書かないので、一部「?」みたいな箇所もあるかもしれませんがゴメンナサイ。

 

くもり くもり くもり くもり くもり

 

元々は何かに連載していたみたいな一話完結短編だけど、時系列はバラバラも登場人物などは一致していて、短編ごとに主人公・登場人物が変わる。

 

その主人公を毎話「きみ」と呼んでいる。

 

「きみ」は主に子供。

 

登場人物たちの中に自分と近しい子を探せる事もあるかもしれないし、感じた事のあるシーンに近しい事もあるかも。

 

タイトルで想像がつきそうだが「友達ってなんぞや」みたいなテーマが全体に流れる。

 

それと同時に子供同士の関係性など「へ~」と思う事もあり、特に異性の場合は未知だったりするかもしれない。

 

今では「空気」に支配されていたりするけど、恐らくそれに近い意味で「みんな」と言う言葉が出て来る。

 

話の中での「みんな」を嫌ったりとらわれたりする主人公がいたり。

 

子供さんにはもちろん、お子さんがいらっしゃる方(特に異性のお子さん)に読んでもらいたい。

 

くもり くもり くもり くもり くもり

 

後書きなどにもあまり書いてないが、タイトルに平仮名が多いこと。

 

漢字でしっかり書けば「君の友達」だが、すごく意図を感じる。

 

「君」って君が代の「君」で上に立つとかのニュアンスも含まれる。

 

「達」は「〇〇くん達」のみたいな複数を意味していたりもする。

 

あくまで憶測ですが・・・・読んだ方には「深い」と思わせるタイトルです。

 

 


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