今日、子ども会の子どもたちとその親が、緊急召集されました。
近所の会館に、悪質ないたずら書きがあったためです。

そのいたずら書きは数カ所あって、
硬いもので、傷をつけるように書かれていました。
子どもっぽい文字で、何人かの町内の子どもの名前も書いてあったので、
そうは思いたくないけど、町内の子どもが書いたのかもしれない。
もし、そうなら、全員を集めて話をすることで、
『悪いことをした』と、その子に分からせることができるし、
無関係の子にも、(こういう言い方は良くないかもしれないけど)、
何かを考えるきっかけになるだろう
……そのための緊急召集でした。

でも、町の外から、良くない人が来て、書いたのかもしれない。

自分の子どもの名前を書かれたお母さん方は、
「子どもが、悪い人に目を付けられているんじゃないか」と
とっても心配していました。
誰が書いたのか分からない以上、警戒するにこしたことはないということで、
『会館の近くでは遊ばない』
『町会長さんに話して、回覧板で注意を呼びかけてもらう』
『一度、親だけで集まって、対策を考える』
という話にもなりました。



……まいったな。


実は、私は、誰がその落書きを書いたのか知っていたのです。
子どもたち二人が、目撃者だったのです。

招集がかかった後、その事実を知ってしまって、
私は、どうしたらいいんだろうと悩みました。
子どもと親が集まって話をすることで、
書いた子もびっくりして、二度とそんなことをしなくなるんじゃないか…
という思いもあって、ことの成り行きを見守っていたのですが、
あまりにも、話が大きくなりすぎてしまいました。

このまま私が黙っていると、
自分の子どもが危険な目に遭うかもしれないと、
すごく心配しているお母さん方が気の毒。
かといって、子どもも親も、みんなが集まっているその場で、
『町内の子が書いた』ということは、言えません。
書いた子もその親御さんも、その場にいるのだから…。

一旦解散になって、子どもたちは近くの公園に遊びに行き、
その場には、子ども会長さんと、数人のお母さんが、
残って立ち話をしているだけになりました。
落書きした子も、その親御さんも帰ってしまったので、
ようやく、話を切り出しました。

私は、誰が書いたか知っています。
でも、その子の名前を伏せておいたらダメですか?
これだけ話が大きくなったので、
その子ももう二度とやらないんじゃないかと思うので、
しばらく様子を見るという訳にはいきませんか?

町外の人ではなかったということで、
その場にいたお母さん方の顔には、ホッとした表情が浮かびました。
でも、それと同時に「もしかしたら、うちの子かも?」という、恐怖の表情も。

そして、全員が、
「もし、自分の子が書いたのなら、その事実は親として知りたい。
  だから、教えて欲しい」と。


そうか。

そうだわ。

私も同じ立場なら、絶対そう思う。
自分の子どもが悪いことをしたのなら、隠さずに言ってほしい。
うやむやにしたら、子どものためにならない。

私はちょっと間違ってました。


でも、かといって、
その場で名前を公表してしまうのも、どうかと思ったので、
子ども会長さんだけに、TELで知らせ、
会長さんから、書いた子の親御さんに連絡してもらうことにしました。

うまく、いい方向におさまればいいな。


それにしても、この町は、すごいわ。
安心して、子どもを育てられる環境だな…と、つくづく思いました。