オススメに侵略されている
最近の閲覧傾向を元にする広告表示とかオススメコンテンツは見聞きするものが自分の趣味に閉じていく感じがして怖いです。
すべてが自分に関連づいていると錯覚する統合失調症的な世界観。
チャンピオンに時々載って欲しいタイプの作品だし、もはや全て懐かしく好きではあるんですが。
友達が夏休み明けたら女子制服で登校し始めたことがあって、色々思い出して辛い。優しい展開が逆に痛い。
彼は見た目も性格も可愛かったので好きだけど嫉妬もしたけどもう死んでしまったけど忘れたことはないよ。
漫画のようにすんなり受け入れられることはなく、いじめられまくって女子数人に守られて登下校してた。
現実は非情である。
よせばいいのに顔出しで性別が迷子な人向けの交流サイトなんかやるもんだから、2ちゃんにヲチスレが立ってたちの悪い事件に巻き込まれて「ネットの悪いことに詳しそうだから」と語弊のある言い方でネットのゴミ掃除頼まれたのが腐れ縁の始まり。困ったときだけ連絡してくるっていうね……。
漫画のモデルになったりもしたけど、芸能界入りは全力で反対して阻止した。(`・ω・´)シャキーン
変な医者と知り合って女性ホルモン打ち始めたりで警察沙汰になったり。
病気になったのもホルモン注射で内臓壊したせい。
彼は女子制服で通学し始めてから7年後に内臓疾患で死んでしまった。
25歳だった。
彼も聖人君子ではなかったので「25過ぎたらオバさんだよ〜♪」とか言ってたけど、ご希望どおりオバさんにはならずにすんでしまった。
ネット上ではおバカキャラで明るく元気なふりしていたけど、自分はたまごを持っていない、毎日たまごを探す夢を見る、こんなことなら女の子になろうとしなければよかった、元に戻りたいと泣いていた。だから僕は彼と呼ぶ。
僕は慰めながら、ホルモン注射による仕上がりの良さに嫉妬していた彼の残酷な結果に、内心そっちを選ばなくてよかったと思ったクソ野郎である。
そんな事もあって僕は性転換を禁止したプーチン大統領と同じ意見です。
服や髪型なんて好きにすればいいけど、周りが変に応援してはいけない。
この漫画にはそういう悲しいことがないといいよね。
まったくないと能天気だなとは思うけど。
って思ってたらYouTubeで大瀧詠一の『A面で恋して』なんか勧めてくるからうっかり見たらひばりくんオマージュで、さらにクリエイターコメント見たら「メインキャラクターの男の子は耕作です」とか書いてあって、江口寿史公式で耕作が車を運転して地味顔の女の子と付き合ってるということは、ひばりくんとは結局その後進展なかったんだなあと隙間風が吹いてしまいました。
存在を知りたくなかった。
だからシティポップなんて嫌いなんだよ。
男と女はドライブデートで流行りの音楽かければ恋に落ちて当然みたいな世界観しやがって。
世の中もっと大事なことがあるだろ。神とか悪魔とか地獄とか。
モノクロだっていいだろ。世の中は灰色なんだから色なんてつけなくていい。
こんなハチロク奴を道で見かけたらフルチューンの86でぶち抜いてやる。
江口先生がひばりくんの続きを描けなくなったのはキャラクターに対して真摯に向き合ってるからではあるんですが、「少年漫画は死んだ」というのは、男の子が憧れるものがヒーローではなく女の子になりたくなってしまったということに、うっすら感づいてしまったのもあるんではなかろうかと思います。
その気になれば何でもできるヒーローだったひばりくんをヒロインとして扱うから、女の子としての恋愛ゴールがないのがかわいそうになってしまって、この先を考えられなくなってしまったわけ。
ヒーローに不可能はないが、ヒーローは男だから女の子にはなれないという、ヒーローの不可能を発見してしまったのである。
そこで見た目女の子のヒーロー、男の子と男がくっつく幸せな結末というものを想像できなかった。
もしくは憧れと幻想そのものとして現実を置き去りにしてぶっちぎっていくしかヒーローとしての完結はなかった。
男とくっつかないとしても、男に振られたくらいでバッドエンドにはならない強さを見せて欲しかった。
だから俺たちのチャンピオンと漫画版舞-乙HiMEは偉大ですねって話に戻ります。
なんで電子書籍化されないんだ。