『ララの結婚』重箱の隅をつついてみる | Ноль минус пять минут

『ララの結婚』重箱の隅をつついてみる

『ララの結婚』の全くメインではないところを見ていきたいと思います。

「ミンシンは近くに海があるならブルクティーンから岩塩を仕入れなくても海水から塩を作ればいいのでは?」 というツッコミはですね。

日本でイオン交換膜式の製塩法が導入されたのは1972年なのでこの製法は時代的に無理でしょう。

 


海水を煮詰めるには海水を沸かす燃料が必要だし、天日で乾燥させるには雨が降らない広い平地が必要です。

これだけ海に囲まれてる日本がメキシコから塩を輸入してることからお察しください。

『伯方の塩』ってメキシコ産ですから。 


ラムダン氏の実家の塩鉱から掘れば出るならコストで勝るし、内陸塩というのは質が高いと言われてますので、安くて質が良ければ売れるということです。


ミンシンは中国か? っていうのも多分違います。

ロシアには中国っぽい衣服や建物の小国がいくつかあります。

ロシアの北コーカサス地方でカスピ海と黒海の間らへんにあるカルムイク共和国は、ぱっと見で中国の奥地みたいです。

 


グリナザ族が色素の薄いスラブ系遊牧民としたら、コーカサスあたりはかなり劇中の位置関係に符合するハズです。

具体的に『ここ』って決めると話が作りにくくなるので、あえて曖昧にしてるものをあまり追求するのも良くないですが、カスピ海や黒海周辺を調べると、モンゴルっぽい遊牧民族や美人族やアラブ系っぽい人々が点在してるカオスな『ララの結婚』の地理的リアリティが増すと思いますね。読者はララの結婚聖地探しをロシアでやってみよう。

俺この戦争が終わったら以下略


作品の時代を17世紀くらいとすると、中華では李自成の乱がおきて明王朝が倒れて清王朝が立ったりするので、中華圏の影響受けてそうなミンシンにも余波がきそうでドキドキしますね(お前だけ)。


船で出かけているアウラ氏にミンシンからどうやって『帰ってこい』と命令を伝えたのかですが、伝書鳩ってめっちゃ最近まで一番早い通信手段だったので鳩です多分。

 


ウルジ氏のように通信に鷲を使うと、敵国の放った鳩を攻撃して通信妨害できるかもしれないですよね。
通信任務に特化するなら脚に通信筒をつけたほうがいいけど。


 重箱の隅をつついてみた結果、地理歴史考証の良さが際立つ結果になりました。