『ジェンダーレス男子に愛されています。』完結 | Ноль минус пять минут

『ジェンダーレス男子に愛されています。』完結

時代は男の娘からの卒業なのであろうか。

『ジェンダーレス男子に愛されています。』の完結編でございます。

 

 

フィクションの世界ではCOVID19が存在しないことになっている作品がほとんどですが、この作品は理由は名言しないまでも作中でテレワークしてたりして逃げてない作品でした。


ちなみに2巻でわこ氏が風邪ひいてガスマスクで自主隔離してますが、この回の連載時期は2019年6月号で、ダイヤモンド・プリンセス号の寄港は2020年1月なのでまだCOVID19は流行ってない時期です。

流行りの風と共に盛り上がって去る。

イスラエル製の対ABC戦(核兵器・生物兵器・化学兵器)対応ガスマスクしてコラボイベント行ったの懐かしいね。

となりの女子に推しキャラ訊きたいのをぐっとこらえてトイレが我慢できなくなった悪い思い出。

女子トイレしかねえんだもんよ。


結婚エンドという、フィクションではありがちなようで先送りされてボカされがちな結末なんですが、着地点は同じでも回転や離れ業、ひねりを加えたりでイマドキなテイストを加えた結婚観を提示しており、意識高い方面でも高得点がつくのではないでしょうか。

なんか結婚の落とし所を真剣に考えた感。

『ララの結婚』のほうは昏睡レイプされたり子供できないからと離縁されて奴隷商に飛ばされたり大変だからなあ。

現実もこうあったらいいね……と遠い目をしてしまいました。

しかし『町田めぐる』になると石黒正数先生の漫画のタイトルみたいになるね。


 

僕は幕の内弁当の端っこの漬物ばかり食べる方なので、カップル成立ラッシュの中に混ざった振られ百合ナオンの岬氏の方に心惹かれてしまうんですよ。

女のリアルガチ同性愛告白、しかもはっきり振られるのは珍しいというか『舞-HiME』以来であります。

他にもあったらぶぶ漬けにして食べるので教えてください。



僕は報われない恋こそ、神への信仰にも似た至上の愛だと思うんですよ。

人は思いが報われるから恋するわけでは無い。
報われない思いに意味がない、わけが無い。
相手がアイドルや架空のキャラクターとかでも同様。
宇宙が発生して地球に生命が誕生して、人として生まれて自分以外に好きなものを見つけただけで、天文学的な奇跡はすでに起こっている。
種の存続のための生殖行為なら昆虫でもする。
不毛な愛こそ1度限りの生を肯定する永劫回帰だ。
伝わらず知られることなく儚く消えるものこそ美しい。
思いは魂に刻むべきで写真や動画撮ってる場合じゃない。今この瞬間に集中しろ。
秘すれば花というように、本当に大事なものはわかちあわないし人に見せない。
おにんにんとかそうでしょ。
押し付けたり見せびらかすから厄介になことになる。

この作品は、匂わせBL売りだが実はノマカプという危ない橋を渡っているところもありますんで、前段でリアルガチ同性愛の岬氏の負け犬っぷりと立ち直りを美しく描いておくことで、主人公のオーソドックスな結婚エンドも肯定されるような気がするんですよね。

じゃないと同性愛否定的な幕引きにもなりかねず、BL売りの人気アイドルが裏で女と付き合ってて結婚して引退なんて、現実でバレたら炎上案件ですよ。
人気アイドルが突然引退とか文春が突っ込んでくるに決まってる。

(集英社刊 隆慶一郎・原哲夫『花の慶次』11巻)


ただひとつ申し上げますと、美しいかどうかは別として、成人時点で見た感じ男っぽくない奴は、その後急に男らしくはならんのですよ。

二次性徴が不発で終ると、ステロイドでもブチ込まない限り放蕩息子がブラブラしてるだけで仕事しないんですよね。

その、睾丸が。


作品は完結しましたが、そのうちためこうユニバースで時空を超えてアジェンダーズが結成されるのを願ってやみません。

姫島くんの参加は微妙ですが……。


特に関係ないけどおすすめですよ。

お前、平田だろ!