正義の空手が最大のファンタジー『空手バカ異世界』4巻
本家方面から烈海王が異世界に引っ越してきてしまって、タイトルに反して梶原一騎成分より刃牙ネタ多めの先発作品『空手バカ異世界』はどうなるのかと思ってみてましたが、どっこい独自路線を確立して棲み分けられそうです。
原作の方読んでないんですが、若干刃牙みを抑えて梶原一騎みを増してきたんですかね。
ストーリーは特にツッコミどころはないというか、絵も演出もバランスよくできておりますが、強いて言うならファンタジー世界より空手のほうがファンタジー化してるところでしょうか。
それも、破壊力の方じゃなくて主人公の思想というか性格が。
この漫画の良いところは、現実の空手界のドス黒い部分を完全に無視してくれているところです。
現実のあそこは誰かを持ち上げたら誰かに訴えられるような修羅界ですからね。
訴訟ならまだいい方で、拳銃を持った刺客を送られたりするような気がしたのは気のせいでした。
正々堂々とした正義のファンタジー空手が本当になって欲しいです。
マジで。
この作品世界において最大のファンタジーは武道精神の王道を行く空手であり、よそ者と同胞団が血で血を洗う抗争をしているという異世界設定が実はリアル空手ヒストリーという微妙なことになってます。
人斬り仁科を殺してしまい群馬で贖罪していたことになってる期間の、リアル民族抗争描写としては『空手バカ一代』よりリアルなのでは。
梶原ファンタジー世界では、よくこなれた肥溜めに浸かることで生傷が超回復するとかありますが、異世界まで持ち込まなくて結構です。
オークに『猪鬼』とか字を当てるから、もしかしてアゴがしゃくれてたらどうしようかといらぬ心配をしました。
エルフが魔法格闘術を使うのは、厳密にはエルフじゃないけど『ルナル・サーガ』のジャング・エルファのバルディオくらいしか印象がないですが、どっかの異世界ではメジャーなんでしょうか。
現代MMAでは、もし格闘家が魔法を使えたら初歩的な〈痒み〉〈ひきつり〉だけでもめちゃくちゃ有利になりますよね。密着してれば距離の修正もないし。
(魔法のセレクトがGURPS)