本家に負けていない『空手バカ異世界』第3巻 | Ноль минус пять минут

本家に負けていない『空手バカ異世界』第3巻

パロディが大化けしたと言って良いと思いますね。

正直、ド本命の烈海王が異世界転生業界に出てきた時点で命脈尽きてフェードアウトかと思ったんですが、作品の中で『本来あるべき武道としての空手ファンタジー』という背骨が通ったので、もう刃牙ネタや空手バカ一代パロディなしで勝負できる。


異世界よりありえないファンタジーなのだけど、そうあって欲しいという、祈りにも似た願いとしての空手。

現実は違うのは知ってるけど、本来はそうあるべきなんだから、間違ってるのは現実の方だ。

その現実をブチ壊せ!

 

3巻は同胞団という異種族マフィアの抗争に巻き込まれる展開なんですが、この流れって『空手バカ一代』で大山倍達が人斬り仁科を正当防衛でアレした贖罪で群馬にいたことにされた期間の隠された真実に近くて「それ、もしかして大山倍達正伝?」って感じがします。

 

テーマ的にも『空手』という形で戦後の武装を禁じられた日本的平和主義やヒューマニズムが称揚されている珍しい作品ですよ。

ほとんど『空手』は『自衛隊』でもいい。


(D.P 輝井永澄『空手バカ異世界』第3巻)
(D.P 輝井永澄『空手バカ異世界』第3巻)

漫画の中に久々に人間を見た気がする。

これを読んで空手をやってほしいまである。

実際空手を始めてみると、先輩が格下選んで禁じ手でボコるクソ野郎だったり師範が月イチで集金に来るだけで何も教えてくれないとか、嫌なことが色々あって現実に負けそうになるけども、クソな現実より正しい理想を体現してほしい。

(D.P 輝井永澄『空手バカ異世界』第3巻)


真の勝利とは自分の流儀を貫くこと。

そうあって欲しい。

だから勝たなければいけない。

この作品も勝って生き残ってください。


(D.P 輝井永澄『空手バカ異世界』第3巻)

今どきフルコンの試合でこんな脇の空いた前羽の構えなんてしてたら三日月蹴られてしまいますが、作画資料が刃牙の独歩を見て書いてるのではなく『WHAT IS KARATE?』の前羽の構えを参考に書かれてるような気がして何も言えません。通用しないのは構えのせいじゃなく技と信じる力が足りなかった。

あと空手も素手だけじゃなくてトンファとかヌンチャクとか棒とかありますんで、そのへんもよろしくお願いします。