『ブロッケンブラッドⅦ』最終回はあの人は今スペシャル
今回もすっかり時代劇アイドル化した桜子ちゃんの撮影です。
血族の事件? そういうフォーマットもありましたっけ。
連載が進むと怪獣退治からプロレスがメインになったりするのはよくあることですよ。
それより問題は10人裏将軍の黒光圀その他大勢の設定に対して、健一君は「脚本が雑!!!」って『舞-乙HiME』のラストで黒HiME総登場させた吉野先生をDisったな! 幾多のヒット作を手がける売れっ子脚本家に喧嘩を売るなんてこの命知らず。
綱渡り加減では『聖痕のクェイサー』といい勝負だと思うんです。
一方、明日香は、健一君から離れて立派にひとり立ちして独自に捜査をできるまでに成長した様子。
これで健一君も本業の芸能活動に専念できるというわけですよ。
健一君が女装する意味って銭にきまってまるじゃないですかーやだなー。
妹の愛ちゃんとかもう完璧に忘れているよね。
今回のメインというか元凶はこの方。
前回見事にダイエットに成功して芸能界に復帰した元子役の元小薮くん。今回の役どころは、女装くのいち役という山田風太郎的にはわりとアリなキャラである。撮影中にリバウンドしてガマに変身しないように気をつけよう。
西川君に「先輩」と言われながらドツキまわされているけれど、変なとこカタい健一君が君付けするってことは多分年齢が近いか年下なんだと思う。
元小薮君も礼奈さんの事務所に拾われて、女装タレントとして活動していく様子。
女装バレ前提キャラが加入し、性別を偽っている健一君というかカッシュマッシュにとっては爆弾を抱えた感がある。まさに薮ヘビ。競演するたびに「女装が似合いますね」「ほんとに女性みたいですね」とか隣で言われてビクビクするんだと思う。
まあ男であることが売りの男の娘キャラとしては設定的に女性のフリをしている健一君よりもニュータイプといえよう。
残念な時代の元小薮君がこちら(『ブロッケンブラッドⅡ』参照)。
またアハトゥング企画一派に元犯罪者(威力業務妨害)が増えてしまった。
しかし、人間は変われる、やり直せるという希望を与えてくれるキャラではある。
性別の可能性という意味では、女装の定年に挑戦する源太郎さんと双璧をなすかもしれない。二十歳過ぎても! 太っていても努力すればまだイケる! 顔面力でガマガエルダイエット!
そしてますます影が薄くなっていくとしお君であった。
一つ気になるのは、元小薮くんは売れなくなった理由を世間とか、声変わりとか、体形とか女装癖のせいにしているけれど、大見得を切って登場するシーンで「ノイシュヴァンシュタイン」と言えずに噛んでいるなど、単に役者としての実力がないんじゃあるまいかという疑念が沸いてきます。
その甘ったれた性根を叩きなおさないと、この先厳しい芸能界では生きていかれないのではないと思うんですよ。
女装が似合うという売りも上には上が居るわけで。
いえ、まあ誤植なんですけども。
しっかり芸を磨かないとトップアイドルにはなれないぞ!目指せAランクアイドル!
何の話だっけ?
まあ詳しい話は本編で。ゼ○ラムとか。
『ブロッケンブラッドⅦ』の単行本が5月21日に発売されます。
そして休みなく次号から『ブロッケンブラッドⅧ』が始まります。もうシーズン制の意味ないんじゃ……。