もうすぐ発売『ブロッケンブラッドⅢ』
祝三巻発売! これで安心して切り抜きが処分できる!
発売を記念して、ちょっと名場面を振り返ってみたいッッ!!
いやいやながら着実に国民的アイドルの階段を昇っていたノイシュヴァンシュタイン桜子ちゃんこと、守流津健一くんであったが、何者かの陰謀により芸能界を追放され地方でドサ周りの日々を送っていた。
芸名を変えて天気予報士を始めたり、温泉場を回ったり、謎の原住民を探して探索するうち、ようやく芸能界復帰の道筋がついた桜子(健一)の前に、ついに陰謀の黒幕が姿をあらわした! というのが『Ⅲ』のあらすじ。
アイドル活動は嫌だけど、カジュアルな女装くらいなら違和感なくなってきている健一くん。
ノイシュヴァンシュタイン桜子の中の人であるクリスチーネ幸田は女子中学生という設定なため、会場入りからすでに女の子として向わないといけないのであった。ロボットの中にロボットが入っていく六神合体ゴッドマーズのようだ。学校生活以外はほとんど女装状態で、もうどっちがメインの人生だかわからなくなってきていないか心配だ。
そして諸悪の根源にして、読者の期待の代行者・四方田礼奈さん。
むしろいままで警察沙汰になっていないのが不思議なくらいだ。
本来ヒロインたるべき明日香(右下)の添え物感が、新たな時代の男尊女卑の到来を予感させる。
KGB48に加入し潜入捜査を行う健一くん♥
女の子に混じって女の子扱いを受けるというのは、まさに男子一生の夢。女装することによって、かえって男である自己の性を強く意識させられる。
「男女七歳にして席を同じくせず」なんて言い出した孔子とか死ねばいいのに!
『ブロッケンブラッドⅡ』から登場のしおんちゃんこと、二代目不可能姉妹(インポッシブルシスターズ)こと深野としおくん。
好きなものと同一化したいと願うのは、男子なら自然なこと。悪びれる必要は無いぞ。
しかしその罪悪感・背徳感が快感になってくるから捨て難い。
他の女子に対しては淡白な健一くんが惚れるのは、なぜか女装男子ばかりなのだけど、実はその気があるのではないかと不安になってきてしまう。
相手が男だと知った途端に掌返す健一くんより、現実を頑として受け入れない二人のほうが愛のステージが高いかもしれない。
紆余曲折を経て女装少年同士の三角関係という新たな次元に突入。
教えてやろう健一君、女装は手段ではない!! 目的なのだ!!
先代ブロッケンの魔女・羽生源太郎さん(24歳)。女装少年業界の鉄人・愚地独歩(コツカケ的な意味でも)。
源太郎さん(さん付け)の戦闘コスチュームも可愛くしてあげてください!
この時期に某3兄弟ネタ……? と思いきや、3巻発売と時を同じくして次男の謹慎が解けるとのニュースが。微妙なネタを扱うと単行本に合わせて再浮上してくる。これだから恐ろしい。
変身能力を持つ、幸薄げなブロッケンの血族の女性を仲間に加え、ノイシュヴァンシュタイン桜子ちゃんとホーエンツォレルン楓ちゃんとのと共演が可能になった! ついに両翼を得た四方田プロダクションはどこへ羽ばたいていくのか? 話を畳む気まったくないから、まだまだ迷走が期待できるよ?
女装して美少女アイドルを演じる健一くんの替え玉が女性というのが悪い冗談以外の何ものでもない。
実体の存在しないアイドルのファンは一体何に熱狂しているのだろうか。
そもそも「ブロッケンの血族」自体が、魔女が実在しないことに逆切れした健一くんのご先祖、ヨーハン・シュルツによって捏造された人工の魔女であるのだけど、本物が存在しない、全てが見せかけ、ニセモノ、替え玉というのが、フィリップ・K・ディック作品のようである。魔女もアイドルもすべてブロッケンの怪物が見せる幻に過ぎない。
自分が見ているものが現実だとナゼいえるのか? 現実など誰が見ているのか?
……とここまで書いて、同作者の『ネコサス・シックス』のタイトルが『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のアンドロイド、ネクサス・シックスのパロディではないかと思いついた。
女装少年は変身美少女の夢を見るか?
9月26日(金)発売。カバー下の仕込みネタも見逃せない。
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