『THEフンドシ守護霊』マッスル.3・You'll never walk alone. | Ноль минус пять минут

『THEフンドシ守護霊』マッスル.3・You'll never walk alone.

守護霊様は猫が苦手という話からこんな話に転ぶとは。
フンドシの柄が違うのは替えがあるのか……? 星柄ってアメリカオバケか。
隻眼の猫マサムネはフンドシ様を追い掛け回せるということは霊が見えているんだな。
猫は狐や蛇と並んで人間以外で化ける動物トップ3に入るし、隻眼は神秘性をもたらす属性だ。鬼太郎とか。ディーギもそうだった。


フンドシ守護霊とて霊ということは、まず死が前提としてあるわけで、その死をどう捉えるかというのは結構重要。
生き続ける限り、他者の死に直面しなければならないのは宿命であって、例え幽霊でも会いたいと願うのは、成仏しないことを願うことでもある。「お前は死ななんでくれよ、一人にしないでくれ」などと先立つことを裏切りのように捉えていたら、心中するわけにいかないのだし、あの世は裏切り者だらけになってしまう。これでは成仏できない。(成仏の概念と守護霊の存在は微妙だったりするけどソコはソコ)


マサムネが逝った後では、じいさんのアヤメを羨むポイントが、幽霊に会えることからしっかりと魂を見送れることに変わっている。
死を受け入れることを前向きな成長要因として描くのは前作『ブンガ』のリオドもそうだった。
愛するものが心にあればもう一人ではない――みたいなことをフンドシでやるとは思わなんだ。
フンドシ一丁の守護霊がなんだかカッコよく見えてきたから不思議だ。

もっと不思議なのは、いつのまにかフンドシ守護霊の感想しか書いてないことだな……。


(細川雅巳『THEフンドシ守護霊』秋田書店刊 2007 週刊少年チャンピオン掲載)