『アイホシモドキ』第30話・新友カンケー結びの一番
ついに吹っ切れてぱんつも気にしなくなった本気の栗原さんとガチ戦闘。
プールは逃げを封じる金網デスマッチ状態にできる反面、下はコンクリートデスマッチ状態という両刃の剣だ。後先考えない相星さんである。喧嘩の駆け引きには弱い。
案の定、蹴りを返され地面に叩きつけられ大ダメージ。合気道系の返し技使いの栗原さんとはどこまでも噛みあいの悪い相星さんであった。
それでもズボンの裾を利用してタイミングをずらすなど、相星さんにしては頭を使った奇策を繰り出すも、蹴り足をとられて膝を破壊される。天衣無縫の我流もここまでか。
一方、元木学は、引き続き校舎裏の雑木林で三人にボコボコにされていた。
それでもしつこく食い下がる構図が相星さんと全く同じだ。
追い込まれた相星さんは栗原さんを水中戦に引きずり込む。これならば掴まれても水の抵抗と浮力で投げを封じることが可能。
相星さんの逆転の決まり手は水泳のターンを応用した蹴りだろうか。それにしても恐ろしいバネだ。
一方、元木学は、校舎裏の雑木林で友成とボロボロで放置されていた。
友成の相手が意外にいい奴だったのは良かった。友成に微笑む元木くんの表情が素晴らしすぎる。
これは違う意味で男にしてあげた女の子の顔だろ。もっとやってください。
ご主人様の友成を守れなかった栗原さんはクビ確実だけど、なんだか綺麗にまとまった様な気がした。
現実的な大人の事情には何にも決着はついてないけど。たしかに全てがどうでもいいと思えば楽になれるかもしれない。
しかし二人ともちょっと友情とは別の感情が芽生えそうだな。
次号最終回。にぎゃっ。
「場所なんてチャンピオンじゃなくて良いでしょ。道端でも河原でも」いや、それはちょっと……。
というわけで慈愛あふるる元木スマイルを1枚。
今週最終回の『アイホシモドキ』ですが、3巻が『椿ナイトクラブ』7巻と同じく9月7日に出るようです。
それでも最後まで出るかは油断できないので何卒。
(森繁拓真『アイホシモドキ』秋田書店刊 2007 週刊少年チャンピオン掲載)
