『預言者ピッピ』地下沢中也
昔、ヤンマガで『パパと踊ろう』という漫画を描いたりしていた人。
ユルいギャグ漫画家という印象だったのに、絵柄はそのままでえらいハードなSF漫画を描き始めたなというのが、数年前にコミックキュー連載当時の印象。
長く放置されていたのだけど、今になって単行本がでるなんて、ピッピでも予想できなかったハズだ。
この漫画について語るのは難しい。
「先の事を知ること」についての物語だから。
宇宙の始まりから終わりまでを知ることが出来る「ラプラスの悪魔」。パンドラの箱に残った最後の災い。
人間の意思さえ既に定められているとしたら、自由とは存在するのだろうか、運命は変わらないのか? そんなブルーな問いに真正面から向き合う、噛み応えのある漫画。
過剰な安心を求めるあまり、自由を失ってはならない。迷い続ける自由だってあるハズだ。未来に対する向かい方で、未来は変わりえる。
どーせじゃない、きっとだ。
しかしこの漫画、一体ドコに着地するのか、この漫画のテーマに沿うには未完のまましかないような気もするのだけど。
知られるべき漫画。
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