大練忌に寄せて

大練忌 とは、故人が亡くなり憔悴した人間が、

どう時間を過ごすかの練習を重ねたことから

そう呼ばれている…と仏教の授業があった

中学生時代に学んだ。

普通は、四十九日と呼ばれている。


疋田 拓さんが、鬼籍に入られてから本日が、

四十九日なのであります。

不覚にも先月23日に3年半ぶりに風邪をひき 

現在、回復前でありますが、崇拝する疋田さんが、

極楽浄土へ旅立たれる本日でありますので

寄稿させて頂いております。

今後も疋田さんとの佳き話しは、寄稿しますが、

節目の寄稿であります。

今回も疋田さんの会社の社員さんだった方から

戴いた疋田さんの会社からの絶景画像を

添付させて頂きます。

疋田さんは、夜ヒットで沢田研二さんの珠玉の

演出をなさいましたが、松任谷由実さんが、

沢田研二さんの楽曲を依頼された事があります。

松任谷由実さんが、13年前に仰ったお言葉を

疋田さんにお話ししたところ「ホントだね」と

仰っしゃられていました。

松任谷由実さんが仰っしゃられたのは…

「歳を重ねると道は険しくなるけれど

見えてくる景色は、絶景になる」

疋田さんと見た景色は、紛れもなく絶景でした。



 芸能界の肩書の提議

大練忌に寄稿しようと思っていた逸話です。
実は、4月に疋田さんとお会いしていました。
赤坂に用事があり疋田さんの事務所の近くを
歩いていたところ偶然にも事務所に資料を
取りにいらした疋田さんにお声掛け頂けたのです。
思いがけなく再び事務所でお話しできました。
たまたまその頃に不適切な物言いかも知れませんが、
芸能界に少なくない記事提供者が、ハメられて
悪者になる出来事に巻き込まれ落ち込んでいた私に
気づかれた疋田さんは、話しを聞いて下さいました。
立ち直る為の有難いアドバイスを頂けた私は、
コロナ禍明けの出版社事情により未だ著者が、
延期のままであるが、令和6年12月に訳詞家の
肩書が、できた事をお話ししました。
「スゴイね〜」と想像以上に喜んでくださった
疋田さんに私が、訳詞(作詞)させて頂いた
カンツォーネ楽曲の珠木美甫さんのステージ映像を
観ていただいたところ誉めてくださったのです。
天にも登る思いでありました。



そして、肩書の提議をお聞きし安堵したのです。
歌い手さんである珠木美甫さんに訳詞を認められ
キャパ300の第一ホテル東京 ラ・ローズでの
珠木美甫さんのディナーショーにてその楽曲が
パフォーマンスされたことを示し疋田さんは、
「貴方の作品が興行により世に出た時点で
堂々と作詞家の肩書だからね」と仰って下さり
「きっと貴方は作詞家では食べられないと
理解されてるだろうけど自信は持ち続けないとね」
と続けてくださったのです。
まさに見抜かれている有難いお言葉でした。
元アシスタントである旧友のケアラーをしながら
いくらでも仕事はできるのに、昭和や平成の様に
仕事を紹介してくださる人は、皆無な苦しみの中
芸能界45年目にして泳げなくなったスイマーの
如く自信を失いそうになる自分だったのです。
しかし、疋田さんのお言葉を思い出して
精進する気持ちは持ち続けています。
疋田さんのように 生涯現役 を目指して。
 YAHIMONときはる拝