ビジュアル系 シャンソン歌手の
RIO(如月怜生)さんと初めてお会いしたのは、
ミュージカルの撮影繋がりのある 歌山ゆきさんと
RIOさんが、共演なさっておられたLiveでした。 

1980年から写真家の筆者は、男性歌手は、 
日本では、郷ひろみさん他アイドル系
海外では、マイケル・ジャクソンの撮影を
させて頂いてきたのですが、初めてお会いして
ステージを拝見した歌手の特別なオーラを
感じることが出来る体質になっているのです。
初めて拝見したRIOさんのシャンソニエでの
Liveから不思議な力を頂けていた記憶があります。

次にRIOさんとお会いしたのは、
内幸町ホールのステージ撮影でした。
やはりミュージカル繋がりがあり同級の
江川真理子さんから芸能界用語でいう
 トラ(代役)のお仕事だったのです。
リハの始まる1時間前に「カメラマンが
来れなくなったらしいのね、いきなりだけど
ビデオ撮影とスチール撮影両方できる?」と
江川真理子さんから電話を頂き駆けつけたのです。

リハを拝見してショーの流れを把握して
本番では、客席上手側のドアサイド席に
座りながらビデオ撮影と写真撮影を独りで
こなしていました。座りながら望遠カメラを
ステージに向けていたので、出番でない時の
RIOさんが身を屈めて私に近づいてきました。 
お客様が無断撮影してる様に見えて注意しに
来られたのです。「あの、撮影は」と言いかけた
RIOさんは、私の顔を見て「ごめんなさい」と
即座に去られました。終演後にご挨拶する時に
紛らわしい撮影ですみませんとお詫びしようと
考えていると…RIOさんから「ごめんなさいね」
その瞬間にRIOさんを昔から知っているような
そんな不思議な気持ちになれたのです。


そのステージから数カ月後に別の会場に
江川真理子さんに用事があり出向きました。
歌手の方たちで一杯だった楽屋の廊下に
RIOさんが、いらしたので「江川さんは
おられますでしょうか?」とお聞きすると
「真理子ちゃ〜んモヒカンのお兄ちゃんだよ」
とRIOさんが楽屋奥にお声かけして下さり
江川さんにお会いできました。
当時、ソフトモヒカンスタイルだった筆者は、
RIOさんの「モヒカンのお兄ちゃん」に
包みこまれたような あたたかさ を感じて
かなり嬉しかったのです。
帰り際、「ありがとうございました」と
ご挨拶するとRIOさんは「モヒカンとか言って
ごめんなさい、お名前覚えますね」と
優しく仰ってくださり感動したのでした。

次にRIOさんとお会いしたのは、別の
シャンソニエでした。ある打ち合わせを
していたのですが、RIOさんがアドバイスで
参加してくださり…それは宛ら芸能事務所の
上層会議のような良い意味で、はりつめた感じの
心地よい打ち合わせになっていたのです。
RIOさんの企業戦士的な一面を垣間見た気がしました。

そして…このことは、寄稿するか?悩みましたが、
RIOさんに感謝しているので寄稿させて頂きます。
ある女性歌手の方からソロLiveの撮影依頼を受け
出向いた筆者の前には、泥酔なさった女性歌手か
いらして依頼とは違う撮影も無茶振りされました。
仕方なく撮影するとお約束の謝礼に上乗せして
下さり領収書もお渡ししたのですが、後日何故か
女性歌手は、筆者にぼったくられたと豪語されて
いたらしくあるシャンソニエのオーナー氏から
謂われない出禁を示唆されたのです。 
そのオーナーに頭が上がらない歌手や奏者から
筆者は。避けられていた気がしていました。
そんな時にまた別なシャンソニエで、
RIOさんとお会いした時に筆者に話しかけて
下さったRIOさんに筆者は「大丈夫ですか?
RIOさんもあのオーナーのお店に出演されて
おられるから…私に話しかけて下さって…」と
言うとRIOさんは、筆者の肩に手を添えて
下さり「大丈夫です!◯◯さん(筆者)は、
間違ってないのだから堂々と話しましょう」
筆者は、涙が溢れそうになりました。
RIOさんは、正義を見抜いていらしたのです。
その瞬間から強く優しくなれた筆者でした。
RIOさんから戴いた勇気を今も大切にしています。
 YAHIMONときはる拝