私がはじめて管理職になった時の頃、当時の社長に言われた言葉があります。


 「係長は課長くらいの仕事をしなさい。課長は部長やそれ以上の仕事をしなさい」と。


  私たちは新しい役職を拝命する時に、その役職の責務、与えられた役割をしっかり果たそうとします。

  主任や係長になったんだから、その役職手当が付くんだからその仕事の分をやればいい。それ以上の役割を期待するのならその役職に就かせればいい。

これも当然の考え方だと思います。 


 ただここで、先述の社長の言葉が気になるわけです。 



 「私たちは、状況を自ら意味づけ、それによって自身を決めている」アルフレッド・アドラー 


 アドラーが残した言葉にもあるように、

私たちは、自分で自分の責任や役割を決めつけていないか?ということ。

 この役職を与えた人は何を考えて役に付けたのでしょうか。

何を期待したのでしょうか。


 まあ、自分自身で考えても何となくしか分かりませんよね。

 上司に直接聞いてみる。

これもありですが、人の心の中が全部分かるわけでもありません。 


あなたの役割はあなたが決めるもの

 結局は自分自身がどのようにこの役職をとらえるか、というところに尽きるのかと思います。

 係長、課長、部長という役職を拝命した。この意味づけをどうとらえるかはあなた次第なのですから、その意味を拡張したり、違った視点から考えみたりすることであなたは新たな可能性を見つけることができるのです。


  「係長は課長くらいの仕事をしなさい。課長は部長やそれ以上の仕事をしなさい」という言葉は私に現役職、現在の部署・チームにとらわれず、広い視点を持ちなさい、と言ってくれていたような気がしているんですね。


コーチはクライアントの思考を広げ、視点を変え、行動変容をもたらします。先の社長の言葉はまさに私に行動変容を促しました。(それもかなり長い年月影響を与え続けています) 


 私たちはついつい、仕事だけなく家庭や、地域社会のコミュニティ、SNSの仲間、趣味の世界などにおいて自ら役割や行動を決めがちです。

 あなたの役割はあなたが決めればいい。 


私たちコーチはそのお手伝いをしますよ。

 一歩踏み出せば、きっと必ず新しいステージ、活躍の場、見たことがない世界が待っています。