午後2時から都民劇場で選んだ世田谷パブリックシアター
「空中ブランコ乗りのキキ」
を見る。
朝8時半からしか歯医者の予約が空いてなかったから、 たくさん時間が開いてしまう。
ちょうどいい時間の映画がなくて
「クレヨンしんちゃん」 を見ることにした。
これが一番ピッタリの時間帯だった。
勤務先の子どもたちが見に来る可能性大。
もともと前が好きだが傾斜のない所で前から3列目を買った。見上げるようだが
ここなら誰も来ないだろう。
冷房よけの大きなスカーフを頭から被って顎の下で結んだ。
なんか悪いことしてるみたい。
こんなにたくさんの子どもがいたら
1人くらいは知ってる子がいそうだなあ
クレヨンしんちゃんは映画もテレビも見たことがないが 登場人物は知っている。
なぜかと言うと
ダイソーでクレヨンしんちゃん、ポケモン等 人気のシールを売っていて、 問題を完了するとシールを貼ってあげる。
その時、シロのシールを希望する子が多い。
小さいにもかかわらず⋯
だから1度ちゃんとアニメを見ておきたかった。
AIが発達しすぎて問題になっているが、
同じようなテーマで、恐竜のロボットがコントロール不可能になる。
その博士の息子は本物の恐竜の子どもを作り出してしまう。親子の確執も重要なテーマ 。
恐竜の子どもと しんちゃんと その仲間とシロに信頼関係が出来て 仲良くなる。
大きなロボット恐竜との闘いが少し長すぎると思ったが 恐竜の子 ナナが命をかけてしんちゃんとシロを守る所では 恥ずかしながら 涙が滲んできてしまった。
こーゆー家族と仲間だったのね!
午後からの「空中ブランコ乗りのキキ」は 結論を言うと
あまり面白くなかった。
とても期待していたのに⋯
別役実の童話を幾つも複合 合体させて作った脚本らしい。
だからか一貫性がなくて
関係性が掴めなかった。
キキは3回宙返りを他の人が成功させてしまったら 自分の存在価値はなくなると怯ている。最後に老母から4回できる薬をもらって成功させ
鳥になって飛んでいく。
そこは分かった。
でも
町に流れ着いた子象と少年がどういう意味があるのか、
殺し屋の三人兄弟にどういう意味があるのか、
キキの物語としっかりリンクしているようには思えず
しっくりこない。
この前見た 言葉は全く無くても 最高の感動を味わった「ブラスト」との大きな違い。
言葉と観念が多すぎた。
本来の楽しみのサーカスや歌やダンスや
アクロバットや曲芸などを中心に 楽しい舞台にすればよかったのに、人生論や哲学をしつこく持ち込んでしまったのが良くなかったと私は勝手に考えた。
カーテンコールの時 隣の人は全く拍手してなかった。私と同じ感想かな?
立ち見の人もいた。
よく立ちっぱなしで見ていたなあと感心する。
子どもたちがたくさん見に来ていたから、子どもたちが十分に満足できなかったのではないかと心配になる。
あまり欲張らないほうがよさそうだ。
かえってクレヨンしんちゃんの方がスッキリしていて感動した。