2024/04/03 4月 歌舞伎座「玉三郎と仁左衛門」2列目正面 で見た | つっちーの日々

つっちーの日々

元気な好奇心旺盛な女性。
趣味沢山。でも深くはない。登山、映画、演劇、温泉、旅行、読書、コーラス、美味しいもの食べ歩き、園芸…交流しましょう!

今日は歌舞伎座。 

玉三郎と仁左衛門。 






 前に玉三郎の天守物語を1列目で見た。
今度も玉三郎を近くで見たかったから、

1列目を狙ったが隅の方だったから、

2列目の中央にした。




ここは正面であり、花道を見ればそちらも正面で最高の席だ。 


 お染久松の心中の舞台を江戸に移して、土手のお六と鬼門の喜兵衛の悪巧みを描いている。 死体に細工をしてゆすって金を手に入れようとする悪役を、美男美女の

2人が演じるのだから   夜の部でも満席

なのは うなづける。 


 優しいおかみさん風だったのが、玉三郎が突然豹変して   蓮葉な、悪に染まりきった、なんともこ気味の良い悪役になるのだから面白い。 


 3階からは見えない、感じられない、

こまかな息遣いや、眉間の寄りや、

目の動きや、
首の位置や…

あぁ~玉三郎だぁ゙ 

 

やはり3階の6000円の席とはまるで違う。18000円との差は、金額以上だ。 

十倍以上楽しめる。 


 仁左衛門を間近で見ると、その目の鋭さに改めて感動する。いつもは優しい穏やかな笑みを浮かべている仁左衛門だが、

悪役の目の鋭さは類を見ない。 


そしてもうかなりのお年なのに、

足の筋肉の張っていること! 

 背筋の美しいこと! 


 2人の組み合わせはいくつもの名演を生み出してくれた。

まだまだ末永く演じてほしい。またこの組み合わせの時には、

一等席の1列目中央を狙おうと思う。


 次の演目の「神田祭」も玉三郎と仁左衛門で、粋な鳶頭と芸者の恋を、清元の舞踏にした一幕も、イヤホンガイドの解説の言葉で心情が手に取るように伝わった。


 最後の「四季」の演目は情緒豊かな日本の春夏秋冬を舞踏で描いている。
最後の冬の木枯らしに吹き舞う木の葉たちを

大勢の若者たちが軽やかにアクロバティックに舞い踊って楽しめるいい舞台だった。 

 まほろ君が1列目正面で踊っていて、時々微笑むので可愛かった。 


 外に出たら雨だったたが、

 心は晴れ晴れ、いい舞台を見た心地よさにあふれていた。




いつも見る3階席は   はるか遠く上の方