2023/11/30北野武監督「首」はやはり嫌だった | つっちーの日々

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北野武監督「首」
この監督の映画は昔見た時、
あまりに暴力的で
いやぁーな見てから感
があり、それ以後一本も見ていない。
なのになぜ見る気になったのか…

1つは好きな俳優がたくさん出ていて、
総じて俳優陣が豪華であること。

もう1つは、直木賞をとった黒牢城の荒木村重と黒田官兵衛が主な役になっているから どう描かれるのか興味があったこと…が気持ちをまちがって動かしてしまった。

結果…見なければよかったとは思わない。映画としては感動はないがそれなりに良くできていた。そして
豪華な俳優たちは素晴らしくその役を演じていた。

ワタシ的に主演男優賞は
織田信長の加瀬亮。
見たことのない加瀬亮の
トコトン狂った狂気と斬鬼の演技は突き抜けていて絶賛する。

他にも西島秀俊、大森南朋、浅野信忠、木村祐一、小林薫、遠藤憲一、勝村政信、
桐谷健太、寺島進、中村獅童…
みんなさすがに演技達者であった。

この映画で嫌だった所は
視覚的に残虐なシーンが多くて見ていられなかった事だ。
私はバイオレンス場面が苦手。
あまりにたくさんの首がリアルに切られて飛ぶ。
殺され方も見るに耐えない。
ここまでやる必要があるのか…
外国の映画賞狙いなのか…

もう1ついやだったのは
しつこく同性愛を強調していることだ。
時代を反映させたのか…
武将たちの天下取りと裏切りと、腹のさぐりあい…それらだけで十分に見応えのあるドラマになるではないか。

この映画が評価されたら
悲しい。
また評価されなかったら
あんなに頑張って演じた俳優たちは報われないという意味でまた悲しい。

うーん、こういう映画は好きではない。
やはり人間ってすばらしいと感じさせてくれる感動がほしいのです。
悪い人が1人も出てこない映画はよくあるが、完全にいい人が1人も出てこない映画は珍しい。

残虐性と同性愛をもう少し緩めたら
結構面白い映画だったと思う。
(そこが一番のウリなのかもしれない)