スペイン旅行の話に戻ります。書いているうちに登山シーズンが始まってしまい、そちらの話を書き始めたら止まらなくなってしまった。登山は秋の紅葉シーズンまで少しあるのでスペイン旅行のことを書こう。本当はフランスも書きかけで、パリオリンピックの前に書きあげようと思っていたが、この調子だとスペインの後になりそうだ。
『国立考古学博物館』
スペインの地図上で遺跡や発掘場所を示している。
まずは先史時代。その当時、スペインで生きていた動物の骨や象牙。
人類が登場し、狩猟採集生活を始める。ここに並んでいるのは打製石器だ。
小さな集落ができ、打製石器から磨製石器へと変わって行く。
青銅器の登場。
青銅器の作り方の説明。
『エルチェの貴婦人』
この石像は日本にも来たことがあり、上野の国立博物館へ見に行ったことがある。この博物館でも最も有名な収蔵品の一つだ。
スペイン南西部の地中海に面したエルチェ郊外で発見された。1897年8月4日、開墾中の若い農夫が発見した。エルチェでは膨大なイベリア人の考古学的資料が発見されている。イベリア人の名称は、イベリア半島に暮らす、ローマ以前の鉄器時代文明に属する住民をさす。エルチェはイベリア人の後に地中海の覇者となったカルタゴ、ローマに支配された。
この石像は紀元前4世紀頃のもの。
見たこともない形の精緻な耳飾り、髪飾り、豪奢な首飾りが彫られている。
当初は彩色されていた。その想像図。
発見されるとルーブル美術館が大金で買い取ったが、フランコ政権下でスペインの他の美術品と交換というかたちで返却された。
お札にも描かれた。
『バサの貴婦人』
こちらもイベリア美術の代表作だ。彩色が少し残っている。バサは出土した町の名前。
ちょっと長くなったので今日はここまで。