バルセロナの中心駅、Barcerona-Sants駅に向かう。早朝なのでまだ薄暗い。駅前はタクシーが数珠つなぎに並んでいた。

 

 バルセロナから海沿いを南に向かうので、海が見える左側の座席を選んだ。バルセロナから列車で1時間15分ほどで行ける。

 

 タラゴナに近づいてきた。美しい地中海の景色を期待していたが、それほど素晴らしいものでもなかった。

 

『タラゴナ駅』

 駅前は時間が早いのか閑散としていた。

 

 世界遺産になっている『円形闘技場』に向かう。空中散歩ができる非常に長い遊歩道が作ってある。崖の上には城壁のようなものが見える。

 

 貿易港なのか沖合にたくさんの貨物船が停泊していた。

 

 夏の観光シーズンには海水浴場になりそうな砂浜が続いていた。リゾート地になっているようだ。

 

『タラゴナ円形闘技場』

 意外に小さい。ローマ時代紀元1世紀半ばから2世紀初頭にかけて建てられた。中に入るには入場料がいるが、外からみるだけで十分な感じだったので、ぐるっと回ってお仕舞いにした。

 

 幅86.5m、長さ109.5mあり14,000人が収容できたという。国立競技場や野球場、サッカースタジアムを知っている我々現代人から見たらやはり小さい。

 

 次はローマ時代の城壁に向かった。

 

 紀元前218年に古代ローマ軍によって征服されたタラゴナは物流の要所で、イベリア半島最大規模の都として栄えた。5世紀にゲルマン民族の西ゴート王国の支配下に入った。8世紀始めにイスラムのウマイヤ朝に征服され、町が破壊されたため、カタルーニャ地方の中心はバルセロナに移った。1118年にバルセロナ伯に再征服(レコンキスタ)され、再びキリスト教世界に戻った。

 こんなところにも街が重層的な歴史の上に建っているのが分かる。

 

 

 

 

 

 

 城壁に到着。駐車場には観光バスが数台泊まっていた。先生に引率された子供たちのグループも多かった。

 

 ローマ時代の城壁は中世にだいぶ改修されているという。

 

 

 ローマ時代ということで、有名なカピトリーニの雌狼が置いてあった。本物はカピトリーニ美術館にある。

 

 初代ローマ皇帝、アウグストス。

 

 1700年頃はこんな星形要塞をしていたらしい。城壁の下を歩いただけでは形はよく分からない。

 

 次は大聖堂に向かう。

 長くなったので今日はここまで。

 

 

 以前行ったカピトリーニ美術館の『カピトリーニの雌狼』の記事はこちらから。