ロシア上空はウクライナとの戦時下、旅客機は飛べないと思っていたが、利用した中国国際航空はロシアと中国が友好関係にあるためなのだろうロシア上空を飛んでいく。
私はできる限り飛行機も列車も窓側をとる。窓側でないととても損した気分になる。
ゴビ砂漠だと思われる。この砂漠というやつの何もないというところが、詩的で、哲学的で美しくとても好きだ。
中央右にダムが見える。こんなところにまで人間は住もうというのか。浅はかなことだ。
山岳地帯に入り、モンゴルから中国に入ってきた。
モンゴルから南東方向へ飛行してくると、あれが見えるはずだと期待して目を凝らしていると、見えてきた。万里の長城だ。稜線を白くうねうねと這っている。谷間の白い線は道路で柱脚が見える。
北京近郊の高層住宅群が霞んで見える。光化学スモッグに違いない。もはや人間の住むところではない。
そうだ急に思い出したので、加筆しよう。独断と偏見だが、個人で日本からヨーロッパへ行くのなら中国国際航空をお勧めする。利点は
1.安い
2.羽田空港発である
3.ヨーロッパに明るいうち着く便が多い
たしかANA、JALは暗くなってから着いたと思う。